小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

せんはうたう~風にふかれて

いつものように、こじんまりした《詩をたのしむ》
いつものように、すてきな詩に出逢えた二日前の読書会。

きりりんさんが紹介してくださったのは
『せんはうたう』(詩・谷川俊太郎/絵・望月通陽/2013)

谷川恵さんがひとりで始められたという「ゆめある舎」
小さな出版社の最初の記念すべき1冊だそうです。

各ページが二つ折り、その内側一面がブルーです。
美篶堂さんによる手製本は、宝物のよう、
瀟洒なケースまでついて、
谷川賢作さんの曲の譜面が印刷された
優しい手触りの青いカバーを纏っているのです。

25枚の線画のイラストに谷川さんの短い詩。
濃いブルーの絵と詩がよりそい、響き合いながら
美しいメロディーを奏でます。


「せんはとぎれない
せかいがとぎれないから

せんはどこへでもいける
じぶんがみちだから

せんはじゆう
せんはなににでもなれる」

電子図書では決して味わえない「紙」の本。
こんな素敵な本、図書館にあるのかな?
北陸三県にはなかったけれど
長野やら静岡やら…全国のいくつかの館にありました。

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心地よい本に出逢って
「風に吹かれて」のこと
ゴスペラーズのこと
みんなに話したくなりました。

すると、、、驚いたことに、
スウさんはメンバーの酒井さんの
お兄さんを知っているというのです。

スウさん宅によくいらしていて、
上げ下げ自在の吊り電灯を設計したり、
いろいろ働いてくれたという「酒井くん」

あ~、あの椿油を工夫して苦労してしぼった「酒井くん」
(小さなひと瓶、我が家に健在なのです)
ゴスペラーズがより近くなりました。

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スウさんからの「酒井くん」情報によると
《日本エコー遺産紀行~ゴスペラーズの響歌》は
3月20日にこの広島編が(広島だけで)地上波放送され
放送後1週間NHKプラスで見られるようになるそうです。

本通商店街のアーケードで響いた
「Street Comer Symphony」
銀河鉄道999」も心に沁みました。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。