小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

金沢~広島~響歌

久しぶりに帰郷した上の娘と一緒に金沢の街を楽しんだ日曜日、暖かい一日でした。
金沢市内一日フリー乗車券」を手に、石川県立図書館~天徳院前のお蕎麦屋さんでお昼~如来寺の石地蔵群~ここまでは、友人のおかげで自信たっぷりのコースでした。

偶然にも、立ち止まったバス停は、関心をもっていた私設図書館【コトノハ】の真ん前でした。新聞で見た完成図そのまんま、ほんとにささやかなスペース…本棚のオーナーでしょうか、時おり、出入りがありました。
その並びの数軒先には【石引パブリック】。《読書会34回 閉店する個性派書店》と閉店前日の12月24日、新聞に紹介された小さな書店は、6年半、人との出会いが育まれたところだったそうです。

⦅関連ブログ⦆
https://hitokoto2020.hatenablog.com/entry/2022/09/12/124006
「小さな図書館」から出会いが生まれる

https://hitokoto2020.hatenablog.com/entry/2022/10/21/121618
 2022「いしかわ文化の日」は図書館からスタート☆

~・~・~・~

ここからは地図が頼りです。
娘がぜひとも訪ねたいという「鈴木大拙館」と「谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館」へなんとかたどり着きました。私の膝に負担がかからぬようにとゆっくりペースです。バスに乗りそびれたり、迷ったり、大笑いしたり、愉快に過ごした一日でした。推しの「金沢蓄音機館」は時間切れで断念しましたが、娘は大満足。二泊して、新幹線で帰りました。

***

そして、昨晩のことです。
水曜夜の我が家の定番「名探偵ポアロ」のすぐ後のことでした。
ふっと耳に流れてきたなんとも美しいハーモニーは
ゴスペラーズ」の ♪星屑の街♪

その背景には海、見覚えのある風景…?
5人が歌うその場所は、清掃工場…
あの「広島市環境局中工場」ではありませんか。

「金沢建築館」で感動した企画展
《みんなの建築をつくる~東京都葛西臨海水族館と広島市環境局中工場~》

「この慰霊碑の前に立つと、原爆ドームが自然に目に入るように、
慰霊碑-原爆ドームの軸線を意識した丹下健三のデザインは
悲惨な歴史から目をそらさないというメッセージが込められている。
丹下に師事した谷口吉生は、この軸線を途切れさせないよう、
海へと通り抜ける通路を設けた」のだそうです。

 

平和記念公園にまっすぐつながる中工場のその通路で
反戦の意を込めて歌うゴスペラーズの声が
深く、強く、反響する。

忌野清志郎さんのストレートな日本語詞がいい。

魂を揺さぶる詞。


♪風に吹かれて♪(詞・曲/Bob Dylan)

どれだけ遠くまで歩けば 大人になれるの?
どれだけ金を払えば 満足できるの?
どれだけミサイルがとんだら 戦争が終るの?
その答は風の中さ 風が知ってるだけさ

どれだけ強くなれたら 安心できるの?
どれだけ嘘をついたら 信用できるの?
いつまで傷つけ合ったら 仲良くできるの?
その答は風の中さ 風が知ってるだけさ

したがって
どれだけ風が吹いたら 解決できるの?
どれだけ人が死んだら 悲しくなくなるの?
どれだけ子供が飢えたら 何かが出来るの?

その答は風の中さ 風が知ってるだけさ
その答は風の中さ 風が知ってるだけさ

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☆「日本エコー遺産紀行~ゴスペラーズの響歌」
ポアロのおかげで)偶然に知った番組です。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。