小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

「親と子の絵本ワールド」パネルディスカッション&「出会いの夕べ」感想文

7/19(土)☆貸出し204人!830冊!

☆今日から始まった「親と子の絵本ワールド」のパネルディスカッションは児童文学者の松居直さんをコーディネーターに、山岸県教育長、石原金沢市教育長、小丸山小司書教諭の阿部さん、飯田高2年の吉木さん、兼六中3年村上君がパネラーとなり、「子どもの読書と学校教育」をテーマに進められました。

それぞれの学校での読書活動の報告の後、行政の立場で山岸教育長は学校での図書館活動支援に向けての県の姿勢を説明、石原教育長は読書の目的について思うところを述べられました。「読書はかけがえのない友人」であり、それは強制的な読書からは生み出されるはずがないことは明白である。何分、何冊、何ページ読んだか…ノルマは読書ではなく勉強となる。読書という孤独な作業は実は自分と向き合うことになることを分かり、子どもの立場にたって考える大人たちの真の豊かな姿勢をと呼びかけられた。

最後に松居さんが、家庭では親が、学校では先生が子どもたちに読み聞かせをすることの重要性、「聴く」ことの積み重ねがやがて生きる力となることを力強く語られた。(会場で昨夜図書館で講演してくださった勝尾金弥先生の奥様の外美子先生にお目にかかることができました)

☆吉田さんから、昨夜の感想文が届きました…「感激しました。金沢の方であること、たくさんの著書があり、文化賞、文学賞等など受賞された立派な方であること全然知りませんでした。これから『天保の人びと』から読ませていただきます。加賀藩や金沢の事実を知りたいと思います。」…そして、早速、借りて帰られたそうです。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。