小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

『戦場から女優へ』を横断検索

昨夜のEテレ「こころの時代」セレクションは2009年11月3日の再放送。
イラン出身の女優サヘル・ローズさんの物語でした。サヘル=砂浜、砂浜で薔薇はなかなか育たないけれど、サヘルは強い!と養母のフローラさんは言います。

わずかな二人分の衣類とコーランの入った小さな鞄を持って、1993年8月に成田着。小学校では親身になってくれる人たちにも出逢ったけれど、極貧生活や壮絶ないじめの中で、自ら命を絶とうとした時、自分をさらけ出すことで「生きる」を見つけたサヘルさん。園芸高校へ進学したのも野菜を無料で持って帰れるからだとか。下を向いて、無口だった彼女に、もっと自由に、自分らしさを見つけて!と支えてくれた先生との出会いは大きくて、サヘルじゃなくてシャベル!だと、その先生は笑います。

私は何のために生まれてきたのだろう。昔は、自分探しと思っていたが、今は、出会うために生まれて、そのために生かされている、とサヘルさん・・・

あ、探検バクモンの案内の人だった!と、最後になって、やっと気づきました。

そんなサヘルさんの著書は『戦場から女優へ』(2009年/文藝春秋)。地元の図書館にあるかな~。

本を探す場合は県立図書館の横断検索システムがとても役に立ちます。

ただ、昨年からちょっと気になっていたのは、県立図書館の横断システムが変ったこと。以前のシステムは、県内の市町村の図書館名が一覧になっていて、それぞれの図書館の所蔵状況がひとめで分かり、私にはとても便利に感じられました。しかも、それぞれの図書館のアンテナの高さや姿勢、市民の関心度まではかり知ることも…でも、一般的には、求める本があるかないかが機械的に分かればそれでいいのかもしれません。

図書館LOVEの私、この機会に他県の状況を市場調査!と思いつくまま検索してみると、
石川県と同じようなシステムは、福井県、長野県、新潟県秋田県山口県など他にも…。
私のお気入りのシステムは、富山県滋賀県茨城県鳥取県岡山県高知県佐賀県など他にも…。とにかく横断検索=図書館情報ネットワーク!優れものです。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。