小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

図書館へのリクエスト

クラウドファンディングとは、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語。インターネットを通して自分の活動や夢を発信することで、その想いに共感した人や活動を応援したいと思ってくれる人から資金を募るしくみだそうです。

コロナで存続の危機にあった金沢の映画館「シネモンド」も、そのしくみで支援の輪が広がりました。スウさんのブログ「紅茶なきもち」で紹介されている『草』(キム・ジェンドリ・グムスク著)も、クラウドファンディングで出版された一冊です。

「この本を見た時、ああ、こういう本こそ図書館にあったらいいなあ、と思ってリクエストした。県内どこの図書館にもなくて、わが町の図書館でも、マンガ、という理由で購入されなくて、で、自分で買うことになったのだけど、ぜひ多くの人に知ってほしい、読んでほしい一冊。」と、スウさん。

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えっ!マンガ、だから購入されない?
今どき、こんな理由で…私には信じられません。。。

言うまでもなく、図書館は市民のためにあるところ。
市民の本棚であり、書斎であり、市民が求める資料をなんとしてでも提供するところ。
市民からのリクエストは、豊かで、充実した図書館へと、さらに育ててくれます。

新刊書は他の図書館から借りるのではなく、できるだけ購入しなければならないと、私は思います。リクエストは市民が見える形で税金の恩恵を受ける大切な権利なのです。

ちなみに、『草』は全国的には、ざっと見ただけでも20館以上の公共図書館
いくつかの県立図書館でも既に所蔵されていて、貸出中、予約中の状態でした。

市民の声を謙虚に受けとめながら、一歩も二歩も先を行く図書館こそ市民の信頼を得ることができるでしょう。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。