小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

章子さんと魔女さん

いつだったか、隣町での講演会で、
マー君を膝に笑顔の章子さんのお話を聴きました。
友人と一緒に辰口町の《雑木林のパンやさん》をお訪ねしたり、
金沢の新しいお住まいへお伺いしたことも、
偶然にお会いすることも何度となくあって、
お話を伺う度に、いつも私の方が励まされています。

金沢から辰口町へ引っ越してパンやさんを開いたのも、
そのパンやさんを閉めて再び金沢に引っ越されたのも、
一人息子のマー君こと守さんとの暮らしを深慮されてのこと。
いつも明るい章子さんの言葉は、しなやかで、真っすぐです。

初めて大谷章子さんを知ったのは、
1996年に出版された『出逢いのタペストリィ』(水野スウ&中西万依)。
その178p~183pに、《雑木林のパンやさん》が誕生したわけや、
重いハンディをもって生まれたマー君を見守るご両親、
マー君を囲んでパンの授業、のことなどが書かれていました。

コロナで外出自粛を余儀なくされた5月、
スウさんの「離れているけどつながってる」ひとりぷろじぇくと~
『出逢いのタペストリィ』プレゼント~に、私もちょっぴりお手伝い。
大谷さんのこと知ってもらえたらいいなという願いも秘かにあって、
テニス仲間や友人たちに次々に手渡しました。

その章子さん、
魔女の宅急便』の児童文学作家/角野栄子さんからのお誘い!で、
二年前、はるばる鎌倉まで訪ねたのだそうです。
「お茶もご一緒して、お部屋や本棚やら自由に写真も撮らせてくださったの」と、
その時の写真と『角野栄子の毎日 いろいろ』(角川書店)まで頂きました。

壁やソファも赤いいちご色、カラフルな眼鏡、可愛いアクセサリー、、、
「せめて口紅だけでもマネしようと…思い切って!一本だけ買ったのよ。」
クリスチャン・ディオールの12番、13番、14番のいずれか、です。
口紅をつけると元気に見える…と、魔女さんが長年愛用している口紅。

先月、NHKで角野さんの「鎌倉暮らし」の番組がありました。
章子さんから伺ったとおり、若々しくお洒落な85歳!の魔女さんでした。

 ☆22日(火)Eテレ/22:50~
 「カラフルな魔女の物語~魔法のワンピース」再放送があります。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。