小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

魔法の帽子

日曜日のぽかぽか陽気がウソのよう、、、
予報通りに寒気がやってきて、今日も激しく吹雪いています。

築40年の我が家は夏は涼しくて過ごしやすい半面
冬は寒くて、しかも節電を考えながらの暖房には限度がある。
10年前程前に一部、二重窓にしてからは、
かなり保温率がよくなったとはいえ、重ね着が必要な住まいです。
この時季、何と言っても重宝するのは、綿入れのはんてんです。
娘たちが中、高校生の頃に愛用していた《久留米半纏》。
受験でがんばっていたな~って思い出も一緒に羽織って、
あったかくて、軽くて、実は今どきのエコ生活の優れものと自画自賛していたら、

昨日、Yさんからはるばる届いたのは、なんと保温調理の優れもの!
段ボール箱から現れたふっかふかの大きな大きな物体は《鍋帽子》!
生まれて初めて目にするお洒落な帽子です。

  かぶせておくだけ!
  美味しさ倍増!
  地球環境にやさしい《鍋帽子》!

「鍋帽子」は、財団法人全国友の会振興財団の商標だそうです。
 

思いがけない《鍋帽子》のおかげで、「全国友の会」、「婦人の友」、
「子供之友」と福音館の「こどものとも」との関連も知りました。
友の会のHPには、創設者の羽仁もと子さんのこんな言葉もありました。

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  《羽仁もと子の言葉をお届けします 2021年1月》 
 多難なるゆえに多望、哀しくして喜び得べき不思議な新年が与えられた。
 この不思議な新年の中にわれわれは今動いています。
 人間世界にどんなにさまざまの刺激があっても騒乱変動相次いで起こっても、
 人類は相変わらずもっと大きな自然の中に包容されています。

 

 「不器用で恥ずかしいのですがお役に立ててくださいね。
  レモンは夫が植えた木が収穫できるようになりました。」

Yさん手作りの立派な帽子をそっと取り出すと、箱の底には
「はるみ」ちゃん、「きよみ」ちゃん、そして「レモン」ちゃんたち、
柔らかな白い紙に包まれて二人分ずつ…フレッシュな春の香!でした。

小さな図書館の「ひと言・人・こと」から生まれたYさんとの不思議な出逢いは、
山下すてさん、藤平朝雄さん、、、今もなお繋いでくれます。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。