小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

つぶやいたその人は!

二日続けて虹を見た。
土砂降りの雨がさっとあがって、
何ごともなかったかのように陽が射した夕方。

一日目は低いところにかかった虹。
これまで見たことがなかった不思議な虹だ。

虹がよく見えるところまで回り道をして、
かわいい虹に気がついてくれる人がいたらいいな、
低空の虹だし、気がつかないんだな、
しかたないな~と、車をとめてお店に入った時、

「おっ、きれいな虹やな~、久しぶりやな~」

すれ違いざまにつぶやく独り言に、
思わず、図体のでっかいその人を見上げると!
おやまあ、テニス協会仲間のHさんではないか。
嬉しくなって声をかけたら、向こうも私に気がついた。

気は優しくて力もち、大きなお地蔵さん~みたいなHさん。
小学生のお子さんとも楽しげにテニスをするいいお父さんだ。
Hさんの家の近くには、なんとカモシカやサルも姿を現すそうで、
椋鳥や雀の生態を根気よく観察している話も面白くてたまらない。

このところめきめき腕をあげ、
スピードボールが更にパワフルになったけれど、
持ち味の優しさで、おば~さんテニスの相手もしてくれるのだ。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。