小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

10年を想う

10周年の「この10年を一言でまとめると~」の特別お題にのっかって、
つい簡単にまとめてしまったけれど、
10年の日々を振り返ってみると、
すんなりまとめられるものではないな~と、
つくづく、、、しみじみ、、、思う。

2011年3月、10年前のあの日、ちょうどあの時間、
私は”風なかま”たちと町議会傍聴をしていた。
議場の議員たちのざわめき、なにかとんでもないことが起きたらしい?!

役場のテレビに映し出されていた信じられない光景に、私たちは声を失った。

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東北、関東で大地震/大津波、死者1000人(3.12)
死者・不明 1800人超/福島原発で爆発(3.13)
不明数万人に/Ⅿ9.0世界最大級に修正(3.14)
2号機2度空だき/福島第1原発・燃料棒が全露出(3.15)
死者・不明1万人超/東日本大震災関東大震災以来(3.16)
使用済み燃料冷却不能/福島第1原発・3号機プール蒸発か(3.17)
3号機へ地上放水/福島第1原発・空と陸両面作戦(3.18)

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保存してある新聞のその一面には、
一週間にわたって、
かつて見たことのない大見出しが続いている。


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あれから10年、、、
警察庁の発表によると、今年の3月1日時点で、
12都道県で15899人、行方不明者は2526人。

ネットにあった、青木美希(ジャーナリスト)さんの
【どこが復興五輪?「被災者は今も放置」残酷な現実】の記事には、
誘致した復興五輪は名ばかり、アンダーコントロールどころではない、
復興はまだまだ遠いと。

今もなおつらい思いの中で生きている人たちがいる。
求めているのは、ふつうの、あたりまえの暮らし。

まだ10年なのか、もう10年なのか~
* * *

「一枚のCDを探し続けていた10年」

「新聞の切抜きがたまりにたまった10年」

「”風なかま”の友人たちとのささやかな交流の10年」

「そよ風コーラス♪が始まった10年」

「離れてくらす孫たちの成長を楽しんだ10年」

「賢治と詩と古典、月三回の読書会が図書館と私を繫いだ10年」

「ハイキング、山歩きの魅力を教えてもらった10年」

シニアテニスの仲間たちに出逢い、
いろんな大会にも参加するようになって、
「テニスの面白さに気づいた10年」・・・

北陸に住む私には、
「幸せすぎる10年」だった。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。