お~!!いいな~~
一週間前、図書館の明るいニュースに気分がはなやいだ。
* * *
お正月明けの図書館でずらり並ぶ「本の福袋」!
10年前、金沢市の玉川図書館から始まった名物企画だ。
今では、金沢海みらい図書館と泉野図書館、
市内三つの図書館が同時開催で、各館約100袋に
職員がテーマごとに選んだ本が2、3冊ずつ入っている。
《一般書》には小中学生以上などの主な読者対象が明記、
真っ赤な袋のデザインがとてもお洒落です。
人気のため、二、三日でなくなってしまうんだとか。
”袋を開ける時のドキドキ、ワクワク感を
味わってほしい”と図書館員は話す。
「暮らしに寄り添う植物」
「ぐっすり眠りたい!」
「豊かな時間を本とともに」
「本好きに捧ぐ」
「モフモフたち。ネコときどきイヌ」
「笑う門には福来る」
「イギリスの料理はおいしいのか?」
「かえる大好き」
「いつだって母は〇〇い」 ・・・
図書館員の日頃の磨きをかけた選書のセンスを
おおいに発揮する場でもある。
新たな本との出会いを生み出すチャンスでもある。
どんな本が入っているのかな?
そっと覗いてみたくなる。
テレビのインタビューを受けた女性は、
この福袋がいつも一番の楽しみだという。
昨年初めて利用して、そこで出逢った作家の本を
その後、8冊読んだという男性もいた。
* * *
昨日の中日新聞には、それとは異質の
図書館の大きな特報記事がありました。
「高すぎる本棚 本当に必要?」
「10メートル超 東京の新設図書館」
「中野区釈明 展示に活用、安全確保」
「見栄え重視 各地で物議」
「ガラス張り 2000冊日焼け」
「書店、カフェ・・・資料館は縮小」
「一方で・・・本来の資料保管機能 衰退」
これらの《見出し》は、中山岳記者が、
2月開館予定の中野区立図書館の本棚から端を発し、
長野県茅野市民館図書室、佐賀県の武雄市図書館を
例にして、資料費予算減、非正規雇用の増加等、
図書館が抱える課題に言及した記事です。
「、、、多くの人が滞在できる工夫は悪いわけではない
ものの、本やスタッフで勝負できる図書館が増えてほしい」
「各地の図書館のネットワークを強め、本を取り寄せる
機能を充実させるなどの取り組みが必要だ、、、」など、
貞包英之教授(立教大)の提言に、私も賛同しています。