小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

石川県立図書館にて(その2)~本を探して思うこと

もうずいぶん前ですが、北欧の図書館をいくつか見学したことがあります。静かな落ち着いたフロアもあれば、写真を撮るのも自由(人物には配慮)、会話をしたり、飲食したり、CDを試聴したり、ボードゲームを楽しんだり、予約すればピアノやヴァイオリンを練習するへやも使え、思い思いに図書館を利用している光景がとても印象的でした。ハンモックの椅子も体験しました。

本は4週間、何冊でも借りられる。(新刊本は2週間)
予約する人がいなければ、5回の延長可能。(延滞金制度あり)
首都圏の図書館ではどこで借りてもどこへ返してもいい。
ある期間は返却紹介棚(?)に並べられているので、
誰かが読んだものなら面白いはず!と人気の棚らしい。

「他で借りて小さい図書館に返そう」
こんな愉快なキャンペーンもあったとか。

~☆~☆~☆~


図書検索機・座席予約機・セルフ貸出機が館内各所にあり、ハード、ソフトのあらゆる面で最先端の創意工夫(北欧と類似点も)がなされているという新県立図書館。

さっそく友人とチャレンジしてみました。

【図書検索機で本のデータ入力⇒レシートが出る⇒BOOKNAVI機にレシートのQRコードをかざす】

なるほど~!
たしかに本の所在地が表示されます。
が、その棚に辿りつくのはそう容易ではなさそうです。
高齢者(私自身です)には、しっかりした案内人が必要です。

・・・・・

ところで、あの本はどこに並べられているのかな?
それは、谷川俊太郎さんの絵本『ぼく』(岩崎書店/2022.1.31)
レシートには「子どもの読書サポートルーム」と記載されています。

職員の方の案内で〈こどもエリア〉の奥へ。
そこは保護者同伴、子どもだけでは入れないへや。
その入り口の棚に新刊の児童書が並んでいます。
なぜ、ここに?

ー新刊本なので。できるだけ多くの方に見ていただきたいので。

その言葉に、なるほど~ねぇ。
でも、なぜ?
腑に落ちない私たちです。

♡ 新刊本なら、もっとアピールすればいいんじゃない?
♡ 「館内」と掲示して、表紙が見えるように並べたらいいね。
♡ 新刊の期間って?
♡ あれっ?絵本の別置記号が【P】、たいていは【E】だけど、、、ね。


まだまだ知りたい「人・モノ・情報が集う」石川県立図書館です。
新しい魅力をこれから少しずつ探っていくのも楽しみです。
団体見学は受け付けているそうですが、個人参加の「県立図書館を知ろう!」の講座が定期的に開催されたらいいなと思います。

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それにしても、
絵本『ぼく』はどこに並べられることになるのかな?
私が関心をもっているそのわけは、、、あらためて。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。