小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

「ザ・ベストテレビ2022」~メディアのちから~

「ザ・ベストテレビ2022」全6回が終わりました。
日本社会のさまざまな問題が浮き彫りになる
見応えのあるドキュメンタリーでした。

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NHK「”玉砕”の島を生きて~テニアン島日本人移民の記録~」

極限の悲惨な戦地で必死に生き抜いた移民たちの貴重な証言記録です。

戦争は必ず悲劇を生む。

戦争の闇は果てしなく、噤まれていた悲しみの記憶は、
私たちの想像を絶するものでした。
ディレクターの太田直子さんが、寄り添い、心を通わせ、
聴きつづける中で、時が流れ、
深い傷が少しずつほどけていきました。

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テレビ西日本の「すくえた命~大宰府主婦暴行死事件~」

局をあげての渾身の取材の中から、真実が次々に明らかにされる。
市民は誰に助けを求めればよいのか
安全を守ってくれるのは
地元警察でも、県警でも、公安委員会でも、県議会でもなかった。

悲痛な声を受けとめるはずの組織は全く機能しない。
ずさんな捜査と組織ぐるみの隠蔽体質、、、
当時の会議のメモは全て廃棄したという委員会。
検証が不可能な状態の中で
粘り強く追及したメディアの力が唯一の良心でした。

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メディアの役割とは
過去の問題を忘れさせない、今の問題を見つめ、これからに備える…
コメンテーターのおひとり、ヴァージル・ホーキンスさんの言葉に頷きます。


そして、公平、公正な、信頼できるメディアを守り、育てるのは
私たち市民なのだとあらためて思うのです。

 



 

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。