今日の中日新聞の「この人」欄に
《日本人初「国際子ども平和賞」受賞》の川崎レナさん。
「人権や環境問題に取り組む国際非政府組織(NGO)「アース・ガーディアンズ」日本支部代表として、若者の政治参加を促すなどの活動」が評価されたとある。
真っ赤な振り袖姿の少女、川崎レナさん(17歳)。
1ヵ月ほど前、偶然、その授賞式の映像を見て心躍った。
オランダの人権団体が、毎年、子どもの権利向上に貢献した若者に贈る賞。
過去の受賞者には、ノーベル平和賞を受けたマララ・ユスフザイさん、環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんもいる。
活動のきっかけは、8才の時に読んだ一冊の本。
使われなくなった日本のランドセルをアフガニスタンに届ける活動を紹介した『ランドセルは海を越えて』(写真・文 内堀タケシ/ポプラ社)
世界には教育を受けられない子どもがいることを知って活動を始めたそうな。
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ネットに受賞スピーチがあった。
「私がこの活動を始めたきっかけは“悔しさ”。変わりそうにない日本、自分の生まれた国に誇りを持てないことに、とてつもない悔しさを感じた。差別発言、議会中の居眠りなどを繰り返す様子が日々放送されている。しかし、39歳の市長が居眠りする議員に向かい『恥を知れ』と叫んだとき、日本はまだ変われる。私はそう思うことができた」
「10代だからこそできることがあるのではないか。変なアイデアを言っても『高校生が言っているから、もしかしたら面白いかもしれないよね』と考えてもらえる。逆にその機会を利用する」
「政治をワクワクして見られないことが問題だ。見ている私たちもそうだし、多分座っている政治家たちもワクワクしないから居眠りしてしまうんだと思う。もしかしたら私たちの時代で日本の政治は『ワクワクする』『楽しい』に変えられるかもしれない。それには、“自分が何かを変えられる”という自信が必要だ。その自信を作るために身近な地元の政治家など、小さなところから自信を作っていかないといけない」
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「子どもたちが安心して発言し、行動できる。
そんな環境をつくるのは大人の役割だ」
こうして意見が言えているのは、
自分には子ども扱いせず、人として信じて接してくれた両親、
いま通っているインターナショナルスクールの教育のおかげだという。
黒柳徹子さんのニューヨークでの颯爽とした振り袖姿に憧れ、
髪型も徹子さん風にカットして、
堂々とスピーチしたレナさんだった。
相変わらず「政治とカネ」の不祥事が続く。
「政治家になる前にかっこいい大人になってください」
のレナさんの声は切実だ。