小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

「子育て講演会」での再会

2週間ほども前のこと、
回覧板に白黒のA4チラシが挟まれていました。
町の児童センターからの講演案内でした。
そこには、なつかしい方のお名前と写真がありました。


~☆~「子育て講演会」のお知らせ~☆~

10月14日(土)10:00~11:00(定員:50人程度 参加費:無料)

“もっと楽しく もっと自信をもって 子育てをするために”
~日本人ママが経験した24年間のアメリカでの体験を通して~

講師:ポーター倫子(のりこ)氏/北陸学院大学 幼児教育学科教授

対象:町在住の0~2歳児保護者(祖父母含む)・保育関係者


《講師プロフィール》

金沢市出身。1987年より11年間北陸学院短期大学で保育者養成に携わり、国際結婚を経て1998年に渡米。2008年にミズーリー州立大学人間発達家族研究学科博士課程を卒業。ワシントン州立大学人間発達学科のインストラクターを経て、現在は北陸学院大学教育学部幼児教育学科教授。テキサス大学医学部の精神医学行動科学部客員研究員。専門分野は、保育、子育ての異文化比較。
また、自閉症児を抱える子どもの親としての体験をもとに、自閉症児の母親の異文化比較研究を10年以上行っている。


***

そうか、2年前に帰国されたんだ。
私のこと覚えていらっしゃるかわからないけれど
ぜったい会いに行こう。

私はこれらの対象者にはあてはまらない。
けれど、この機会を逃したらもう会えないかもしれない。
なんとかして係りの方に頼んでみよう。

と、その時はつよく思っていたのに、そのうちに
うっかり忘れておりました。
(うっかりすることが、この頃よくあるのです)

 

ところが…昨日のことです。
家事をしながら、急に、ふっと胸騒ぎがして
いそいでチラシを確かめると
なんと、14日、当日ではありませんか。
ラッキーにも、滑り込みセーフで思い出しました。

職員の方がどうぞと声をかけてくださって
講演の最後の10分ほどを聴くことができました。

 

息子さんが自閉症だったこと、自分の好きなことを見つけて大学で学んだり、自分で働いたお金で世界を旅したり、ゆっくりながら逞しく成長されている写真がスライドで紹介されました。温かく、ユーモアのあるしみじみしたお話でした。数えるほどの参加者でしたが、子育ての悩みを抱えた親ごさんはどんなに励まされたことか。次回このような機会があれば、ぜひ参加したいと思います。できれば「関心のある方はどなたでも」の募集だったら、より気楽に参加できるかも。

***

講演後、かつて倫子さんに教えを受けたというセンター長のNさんが椅子を勧めてくださって、しばし積もる話もできました。26年を経ての再会…何もかもすっかり印象が変わったはずでしたが、すぐ私だとわかったそうです。

「第6回 出会いの夕べ」~子育て観の違いをどうする~(1998.5.16)

渡米をひかえてお忙しいころ、夜の小さな図書館で開催した講演会も懐かしい。
絵本の読みきかせの実演もしてくださいましたねぇ。
たしか~ふたりめのお子さんがおなかにいらっしゃったのでしたねぇ。

***

そもそもの出会いは、私がまだ日本語講師だったころ
独身だったポーターさんの担当だったこと。
紳士的で、優しそうな方でした。
同僚の日本人女性がどんなに素敵な人かと
日本語で楽しそうに話してくれたことも思い出します。
恋がみごと成就して
北陸学院のチャペルでの結婚式に参列した
幸せな思い出もよみがえりました。

 

☆☆☆

10/14~11/26の44日間「いしかわ百万石文化祭2023」

(第38回国民文化祭/第23回全国障害者芸術・文化祭)

今から開会式の様子をテレビで。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。