小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

10年にわたり、志賀原発が停止中で幸いだった

一昨日は風は冷たいけれど
青空が広がって、ほっとしたのもつかのまのこと。
昨日はまたもや一転、雪が降り積り
避難生活の厳しさを思うとやりきれないきもちです。

倒壊した家々、崩れ落ちた屋根、
がれきなどの災害廃棄物は
珠洲市だけでも28万トンを超え
65年分に相当するとか。

もし、この珠洲市原発が建てられていたら
さらに大変な事態になるのは明白なこと。

1976年に始まった関電、中部電力による原発計画は
2003年にようやく凍結、長期にわたる反対運動の
おかげだと心から感謝せずにはいられない。

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北電志賀原発の変圧器の油漏れは
約1万9800リットル(ドラム缶100本分)


「1か月たった今も外部電源の一部が使えず、
復旧は見通せていない。

ほかにもまだ明らかになっていないトラブルがあるかも。

北陸電力はまずは変圧器と外部電源の復旧を行いつつ、
構内全域の点検を急ぎ、被害の全容を明らかにして
今後の教訓を見出していかなければ」とNHK時事公論。

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小出裕章さんのインタビュー記事(中日新聞/1.30)には

 

「今回一番学ばなければいけないことは、
志賀原発が止まっていてよかったということ」

 

「100万キロワットの原発が1年間稼働すれば、広島原爆の死の灰の千発分の核分裂生成物ができる。運転中に地震に襲われるのとは全然違う」

活断層が150キロにわたって連動した可能性が指摘されている。こういうことが起きて、「想定外」だったと言う。だが、重大な結果を招く原発に対して、想定外なんて言い方はしてはいけない。世界の0.25%しかない小さな日本で、世界の地震の1割から2割が起きている。そんな場所に57基もの原発を建ててしまったことこそ誤りだったと知るべきだ」と。

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一方で、北電の松田社長は

「安全面に問題はない」と再稼働を目指す方針に変更はないとしていますが

 

社民党党首の福島瑞穂さんは、過去に隠蔽した事実をふまえ、

原発の損傷状況を早急に視察する必要があると要望しています。

 

先日、友人から「失敗学会」情報を教えてもらったところです。
https://www.shippai.org/shippai/html/index.php


その【失敗知識データベース】の「原子力」に

志賀原発 臨界事故発覚》の詳細がありました。

☆HPトップ画面の下部に鎮座する宮部みゆきさんの一文がなんとも可笑しい。

「・・・。人ってのはね、昔の出来事をよく学んでおかないと、同じ過ちを繰り返してしまうんだからね」(『あやかし草子 三島屋変調百物語伍之続』より)

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。