3/23(土)霰が降った日、高田宏講演会「生きるよろこび」は100人を超える方たちで、会場となった中央公民館の研修室は超満員となりました。1963年生まれ、今年70歳の高田さんは、著名な作家であり、4月にオープンする県九谷焼美術館館長として活躍。今回は真柄教育財団助成を受け、図書館読書会「人生・本・談」の主催で開催することができました。「生きていることがどんなにすばらしいことか、何でもないささやかなことが生きていて良かったと思わせる…お金だの政治の争いだの、それも人間の営みの一部であるけれど…しかし、足元にはいくつかの花、大空の星々、それだけあれば人生は生きるに値する」…自然の中にある小さな喜び…人間の精神を高く持ち上げてくれる緑の山々…自然の美しさ、神秘!しかし、見なければ何にもならない…と、レイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』を中心に、中谷宇吉郎、ビクトル・ユーゴーやスタンダール、そして橘曙覧(たちばな・あけみ)の生き方・考え方を紹介されました。講演が始まってしばらくして、養護老人ホーム「あがたの里」の方たちが職員の方に付き添われて来場されました。既に満員、会場の皆さんの理解と協力を得て、椅子を運び入れたり、並び替えたり、講演を中断しましたが、「よくおいでくださいました。おそらく、ぼくから見れば人生の先輩方…」との高田さんの言葉も温かく響きました。今日の豊かな時間を多くの方々と共有できたことは本当にありがたく幸せなことでした。(高田さんの著書、図書館にて展示中・貸出しています)