小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

『やわらぎ』&第29回「出会いの夕べ~聴覚障害&心のバリアフリー」

5/25(土)貸出し203人、820冊。レファレンス(調査・質問など)も次々にあって、忙しい日でした。いつも元気な留学生ボランティアのトニーさんもさすがに疲れ気味。

☆本が大好き、図書館大好き、文章を書くのも大好き、だった吉田和代さんが闘病の末に43歳で亡くなられて一年。32歳の頃、新聞に投稿した「くらしの日記」数編を貼り付けた『やわらぎ』…6歳の長男と2歳の双子君たちとの幸せなくらしぶりが綴られています。今日、中学生の息子さんが「おばあちゃんから」って届けてくれました。

☆図書館は「出会い」の場。本と出会い、そして…人と出会う。年齢とか、性とか、立場とか、全てを超えて出会っていくところ。
第29回目となった今夜の「出会いの夕べ」は、ゲストに佐原郁代さんを迎え、その思いを更に強くした集いでした。今夜のテーマは「聴覚障害&心のバリアフリー」。聴覚障害のお子さんをもった母親としての気持ち、「映画の感動を共有したい」という自然な願い、それが字幕付き映画の上映活動に結びついていったこと・・・
『監督!この映画に字幕を付けてください!』の小さな一冊(だけど、勇気と優しさと誠実と真実がたっぷりの一冊)を通して、聴覚障害のこと、バリアフリーの社会を願う強い思い、手話や要約筆記、鶴羽伸子さんのこと、センス・オブ・ワンダーとの関わり、ハンディキャップはハンド・イン・キャップ…真剣に語ってくださった今夜の出会い、17名の方が参加してくださいました。
(出会って、知って、理解して、そして感じ取ってほしい~~佐原さんからいただいた資料、図書館に置いてあります)

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。