小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

『人間住所録』『ねがいは「普通」』&松任市学習センター&『おさんぽぽいぽい』

8/17(土)新刊『にんげん住所録』(文藝春秋)は高峰秀子さんの言いたい放題の潔さが爽快です。複雑な家庭環境、小学生になった彼女の孤独の救世主が担任の先生だったこと、先生からの絵本で文字を覚えたこと、以後、読書が唯一の友だちになったこと、その楽しみを奪おうとする「オニ」のような養母を、今、反面教師と言い切る70歳の高峰さんは眩しい程に明るい!装丁、挿画は安野光雅

その75歳の安野さんと89歳の彫刻家・佐藤忠良さんの対談『ねがいは「普通」』(文化出版局)も格別の面白さがあります。「子供たちのためによりよい美術教科書を作ろう」という仕事がきっかけで知り合ったお二人のホンモノの芸術論から教育論・・・自然体で楽しげに語られている。「いい顔」のお二人をご覧ください。(佐藤さんの娘さんが女優の佐藤オリエ!・・・ご存知ですか)

☆総事業費30億、10月開館の松任市学習センターは図書館・児童館・コンサートホールからなる複合施設で、2階には県内最大規模(3万冊)の「こども図書館」も。都市計画課の岩本さんと実際に見学して、その規模の大きさに驚いてしまいました。お盆の時期で、見学者も多い中、伊藤峻館長さんが案内してくださいました。「自動貸し出し機」の設置、充実した「学校図書館支援室」など、今後の取り組みとして大いに参考になりました。

☆お母さんは隣のスーパーへお買い物らしい。ぶーらぶーらしている姉妹を「絵本のへや」に誘って、手にした絵本は、角野栄子さんの『おさんぽ ぽいぽい』。内容は違うけれど、確か、NHKの合唱コンクールの課題曲も同じタイトルだったナァ・・・で、一緒に「おさんぽぽいぽい」と読んでみると、これがまた夢のある不思議な絵本で、1年生のお姉ちゃんはすっかり気に入ってしまいました。

★明日の夜は♪♪♪「ハープ入門」

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。