小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

『日本舞踊舞踊劇選集』&『しがまっこ溶けた』

9/17(火)非売品『日本舞踊舞踊劇選集』が西川流家元・西川右近さんが理事長の西川会より届きました。文化庁の支援の元、全国図書館に寄贈された一冊、川端康成司馬遼太郎などの作品が編纂されています。海外の日本文化研究団体にも、推薦があれば配布するとのこと。

☆「しがまっこ」とは津軽の言葉で「氷」のこと。1996年「らい予防法」が廃止されても「しがまっこ」は溶けなかった・・・のに、今、老詩人の心に張り付いていた氷は溶けてきた。26歳の在日コリアン、金正美(キム・チョンミ)さんが、詩人・桜井哲夫さんに出会ったのは8年前。短大生だった彼女が軽い気持で参加した「らい療養所詩話会」が始まりだった。「らい」が何かさえ全く知らなかったという「ちょんみ」さんと、病に冒されて眼が見えず、指も奪われた老詩人「哲ちゃん」との交流が、素直に、正直に、みずみずしく綴られて・・・

「らい」になって60年、17歳で「栗生楽泉園」へ隔離され、苦難の人生の中を歩んできた「哲ちゃん」の豊かで、気高く、透徹した一言ひと言、明るい表情に胸突かれる思いです。「ちょんみ」さん、ありがとう!・・・『詩人 桜井哲夫との歳月 しがまっこ溶けた』(NHK出版)

☆10月5日(土)10時半~で・あ・い講座「津幡町の草&ミズワラビ」講師は山元信さん(中条公民館長)です。ミズワラビ?山野草の仲間では人気の草だとか。山元さんから届いた実物の「ミズワラビ」がカウンターにあります。参加しませんか。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。