小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

豊かな心を育む津幡町民会議&『チェロを弾く少女アニタ』&『かさをささないシランさん』

3/3(月)休館日

☆「第2回豊かな心を育む津幡町民会議」(会長:村町長)が4時~。
反省を交えての今年度の活動報告。閉会を前に、子どもたちに関わるさまざまな立場の方たちが集まったせっかくの機会、報告で終わらずに、ひと言なりと問題提起・発言の場にしてはどうかとの会長の提案が新鮮!同感!

☆『チェロを弾く少女アニタアウシュビッツを生き抜いた女性の手記』(アニタ・ラスカー=ウォルフィシュ/原書房)・・・語られる真実は想像を絶するものです。

16、7歳の姉妹が体験した恐怖。悲惨な極限状態の中にあっても生きることへの人間の本能。二人の姉妹を奇跡的に救ったチェロと語学。

そしてたしかに「…ほとんど判別できないほどのかすかな愛を見出すことができる。この愛がなければ、アニタとレニーナの二人は人間性と生命の尊さを無視した地獄を生きのびることは不可能だったにちがいない。」…少女の写真、家族の写真、交わされた手紙…衝撃の思いで一晩かけて読んだ2月の新刊です。先日のルドヴィード・カンタさんの演奏するチェロの音と重ねながら。

中日新聞コラムに「雨傘」を初めてさしたのは、1778年、慈善事業家ジョナス・ハンウェイとのこと。「男たちは柔弱と言ってささなかった時代」、「旧習を破る」ことは簡単ではなかったそうな。
ふと思い浮かべたのは、雨にぬれて歩くのが好きな一人の男。「みんなとちがうことをかんがえるやつは、てきだ!」と逮捕されてしまう絵本『かさをささないシランさん』(谷川俊太郎アムネスティ・インターナショナル)。

☆明日は10:30~「で・あ・い講座」~ふさのさんの手芸入門~人気の「ゆび編み」で春の帽子を作ってみませんか。 

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。