小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

ゆび編みで春の帽子&手づくりの立体メガネ&川村久志さんより三冊

3/4(火)☆10:30~「手芸入門」。シルク糸で編んだモチーフつなぎの白いプルオーバーを身に付けた中谷ふさのさん。大120枚、小100枚、葉っぱが600枚!考えただけで気の遠くなるような作業・・・12月24日から、毎日4時~6時の早朝の2時間を自分のための制作時間にあてて、ひたすら編んで、ようやく仕上げ、昨日の朝でき上がったばかり!の感動的な作品にびっくりさせられた私たちでした。

中谷さんの指導で「ゆび編み」にチャレンジした8人、初めは難しくてわいわい言っていたけれど、次第に慣れて…素敵な春の帽子ができあがっていきました。

☆見当たらなくなっていた『立体で見る「星の本」』(かがくのほん/福音館)についていた立体メガネ、絵本クラブのまつもとじゅんこさんが作ってくださった。赤いセロファンと青いセロファンのメガネから、美しい不思議な世界が覗けます。

☆1972年、第41回オール読物新人賞を受け、当時22歳の川村久志さんが華々しくデビューした小説『土曜の夜の狼たち』、24歳の『青いバックファイヤ』、画家である父・嘉久さんとの26歳の時の競作『輪島の朝市』。川村さんご自身で印刷製本して復刻したそれらの3作品を、かねての約束通り2冊ずつ、今日、図書館に届けてくださった。上京して波乱の人生を送り、4年前に帰郷した川村さん。作品のまえがきで書いていらっしゃいます。「2002年、どんなことがあっても自分自身の小説から1ミリたりとも逃げやしないぞと決めた夏。」…応援しています。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。