小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

賢治作品をワークショップで&誕生日のいいこと&幼い子に教えられて

4/3(木)☆10:30~読書会「宮沢賢治を読むつどい」の今年度の第一回、細川律子さんを案内人に宇ノ気、金沢からも集まった8名で、文庫本『宮沢賢治全集 5』(ちくま文庫)の『若い木霊(わかいこだま)』、『カイロ団長』をワークショップ形式で読みあいました。たまたま図書館に来られていた方も参加、朗読は何年ぶりとか。

79編の童話、短歌、詩などが収められた子どもたちのための『宮沢賢治童話全集』全12巻(岩崎書店)も揃っています。

☆ご縁があって、高槻の今村学園から送られてくる会報誌『ひなぎく』に紹介されていた禅定さんが、実は「なにわ語り部の会」の方たちを育てられた「禅定先生」の息子さんたちご夫妻だった。不思議な糸がどんどん繋がって出会いが深まっていきました。語り部のみなさんと出会う「おはなしの夕べ」は4月26日です。

☆カウンターに飾られた発泡スチロール製【ふわふわバースデーケーキ】…お誕生日には何冊でも貸出OKの表示です。なんて素敵な企画でしょう!と自画自賛の私たち。ところが、〈本〉ではなくて、その可愛い〈ケーキ〉が借りられると思い込んだお母さんや「あーあ、きのう来ればよかった~」と残念がる小学生も。「へ~え、ホンな~ん?!」と期せずして絶妙なやりとりも生まれて…カウンターの周りはにぎわいました。誤解のないように【6冊→∞(無限大)】も付記しました。

☆雑誌架の上に展示中の【泥だんご】見たさに、つい足をかけ、プラスチックの扉を壊してしまった3歳の男の子が、お母さんに叱られて(最近、叱らない母親が多いのですよ)大泣きです。でも、見たいものを見えにくい所に置いておいた私たちの配慮不足のせいですね。そうだ!入口の【南極の石】と一緒に並べましょう。【泥だんご】の輝きもぐんと増したみたいです。男の子は「ごめんなさい」とちゃんと言って、元気に帰っていきました。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。