小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

読書会「宮沢賢治を読むつどい」

第一木曜日の2日は、4ヵ月ぶり!!の読書会「宮沢賢治を読むつどい」でした。
7人の少人数の集まりとなりましたが、細川さんをはじめ、みなさんの元気な姿を見ることができるのは嬉しいこと!ただコロナ対策ということで、いつもの小さな「みんなのへや」ではなくて、2階の視聴覚ホール。

マスク+広~い部屋+かなりの間隔+加齢=やや聴き取りにくいので耳を澄まして~~
それにしても、声を出すって、声を聴くって、なんて心地よいのでしょう。
みんなで読むって、なんてたのしいのでしょう。
いつものように「星めぐりの歌」をみんなで歌って、『注文の多い料理店』の美しい序文を読んで、第5卷の「風野又三郎」の九月一日、二日、三日。1ページずつ、順に朗読しているうちに時間がきてしまいました。

 ~『ひと言・人・こと』2002.4.4(木)より~

宮沢賢治全集 第5卷』(ちくま文庫)からスタートした読書会。
気楽に、肩を抜いて、賢治の世界を楽しむひととき・・・どなたでも、自由参加!の読書会。月一回、最終の10卷までどのくらいの年月がかかるでしょうか。遥かな道を《仲間連れ》の楽しみです。

 

「人生”本”談」、「詩を楽しむ」、「町史を読む」に続く4つ目の読書会「宮沢賢治を読むつどい」は、2002年春に誕生しました。案内人は、高松町(今は合併してかほく市)にお住まいの細川律子さん。本の著者として「出会いの夕べ」や、秋の恒例イベントとなった「どんぐりころころお話会」で、すでに図書館に関わってくださっていましたが、スケジュールを調整して、かねてより打診していた読書会を引き受けてくださったのでした。賢治の作品を中心に、故郷の方言を交えて読み聞かせや民話を語る活動を精力的に続けていらっしゃる超多忙の細川さん、雨風の日も雪の日もほとんど休むことなく、愛車で読書会に通ってくださっています。(ほんとうの!ボランティアで)

これまでの18年の間に、第5卷~第8卷(童話)を何回か繰り返したことになりますが、読むたびに賢治の作品は新しく、その面白さにだれもが魅了され、幸せなきもちになっていきます。金沢から、富山から、子どもの読書に関わっている方たち、いろんな方が参加されています。

お互い年を重ねました。いつまで続けられるかしらねぇ、いつまで運転できるかしらねぇ、、、いつまでもと願っても、いつまでもというわけにはいかない現実が少しずつ迫っています。そんな日ができるだけゆっくりきますようにと祈りながらの、だいじに、だいじな読書会。

本は各巻10冊ずつ、図書館に準備されています。どなたでも!ぶらり!と参加しても大丈夫です。(もちろん予習など不要です。もちろん無料です。)

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。