小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

図書館のイメージは&読まなくても読書&『いのみら通信』

8/30(土)☆閲覧用に継続購入している新聞は朝日小学生新聞を含め6紙、朝の開館までにさっと目を通すのも仕事です。

今朝の日経新聞の文化面の小さな欄に歌人米川千嘉子さんのエッセイが掲載されていました。仕事柄、図書館という言葉が自然と目にとまります。24年前、就職は教職か図書館にしたいと馬場あき子先生に相談した米川さんに、「本とひんやり一緒にいたっていい歌はできない。人に関わる仕事をすべし」と“全身歌人”の馬場先生はおっしゃったとか。当時の図書館イメージが「ひんやり」だったのかもしれません。後で冷静に考えた米川さんは、結局どんなお仕事を選ばれたのでしょう。

 

☆第57回を迎える今年の読書週間(10月27日~11月9日)の標語は「ありますか?好きだといえる一冊が・・・」、また「敬老の日読書のすすめ」として24冊の推薦図書リストも届いています。それらが掲載されている機関紙「読書推進運動」の特別寄稿は、放送作家永六輔さんの〈「読」まなくても読書〉と題した一文。

敬老の日ぐらい本を読まなくてもいいんです。第一、目に悪い・・・この機関紙の字の小さいこと。こんなもの読んだら、年寄りは疲れてしまう」と歯に衣着せず言い切ってから、周りの人たちが読んであげることを勧めていらっしゃる。そして、感情を入れず、文字そのままに朗読してくれる読み手を願う年寄りも多く、淡々とした「棒読み」の朗読があってもいいのではないか、何よりも朗読サービスについてももっと年寄りの意見を聞くことにしてみたらどうかとのご提案でした。(視覚障害の方への音訳ボランティアをしたことがあります。読み手のイメージを排除した朗読が求められました。その時から、「朗読」のイメージが大きく変わりました)

 

☆『いのみら通信』NO.75(発行/水野スウ)が届きました。10月18日(土)の紅茶の時間20周年記念「たかはしべんコンサ-ト」前売りチケットもあります。(中学生以上1300円)

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。