小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

図書館には“車”が要る&自動ドアではないけれど

8/31(日)☆昨日のこと。やっと歩いていらっしゃる高齢の女性。何かお探しですかと尋ね、ご希望の資料を数冊用意した。開館した頃に一度入ったことはあるけれど、それ以来とのこと。カードも作りましょうということになって、本も貸出し、階段まで送っていって・・・初めて、その方は結構な道のりを車椅子を押してやって来られたのだということが分かった。思いきって来て良かったとの言葉に私はありがたくって胸一杯になる。図書館には、ブックカートをはじめ、車椅子、ベビーカー、そして老人のための手押し車も必要だなぁと思う。

 

☆大都市での停電では自動ドアが開かないで困ったということもあったそうな。現図書館は不便な押戸式ドアなので、その心配はありません。しかも、幼児が外に出ようとしても重くて開かないので一安心、といったメリットもあります。時々、すれ違う人たちが、「どうぞ」とドアを開けてあげる光景もいいものです。「押す/引く」という語を学ぶ機会にもなりますね。これも、新図書館ができるまでの愉しみの一つかもしれません。 

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。