小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

透明な言葉&『飛行機カモメ』&影山さんからいただきもの&今日から『平家物語』&津幡小3年3組さん

9/18(木)☆「透明な言葉はよく届く」・・・天野祐吉さんのコラム、CM天気図(今朝の朝日新聞)の言葉。昨日の梶井重雄先生の言葉はまさしく透明な、透き通った言葉だったと思い出します。

☆昨日の協議会での金沢大学附属図書館長・和田敬四郎委員さんによると「館長お薦め本」が学生達に人気で、次々と貸出し状態とか。確かに、本は“人”によって蘇る。津幡の図書館で利用者の方たちが書いてくださる「私の一冊」お薦めのひと言も、読書推進の大きな力を担っている。

お薦めのひと言といえば、この前の休日、一泊した長野県のペンション【あるかす】(HPで娘が見つけた宿)でのこと。美味しい料理に大満足した後、販売用の林檎、手作り燻製チーズ、そしてふと目を留めたのは『飛行機カモメ』(石垣忠昭/著)の一冊、に添えられたオーナーのお薦め文。《固くなりがちなpilotの執筆本の中で断然ユニーク。思わず笑ってしまう。ユーモア溢れるpilotの人生談義。どの頁からでも読めるエッセイ風、空の漫談です。こゝに並べておくだけでは勿体ない価値ある一冊をこゝにおすすめします~あるかすオーナー(元JAS機長)~》…ご友人へのとびっきりの賛辞に心惹かれて買い求めた一冊。みなさまと分かち合いたく、裏表紙に特別に同じ言葉を書いていただきました。

☆いつも図書館を応援してくださる影山さんがわざわざ届けてくださったのは敬老の日のラジオの録音テープ(藤原義江田中絹代/作家・古川薫さん)と、8月1日に亡くなられた本間一夫さん(前日本点字図書館長)の「お別れの会」の写真。本間さんを偲ぶ大勢の人たちの姿がありました。(以前、本間さんから非売品の著書とお手紙をいただいたことがあります)

☆1:30~武田裕一さんの案内で出会う「古典をたのしむ」第4回読書会、今日からは『平家物語』の魅力に迫ります。「祇園精舎の鐘の声~」の冒頭では「祇樹給孤独園(ぎじゅぎっこどくおん)~」のお経も唱え(徳願寺の武田さん!です)、「へえ~っ!」が続出の時間でした。来月も第3木曜日ですが、都合で3:00~。どなたでもどうぞ。

☆津幡小3年3組さんがやってきた!「この本?絵ばっかりやなァ、ダメ~」「おー、この本いいなァ!!」読書感想文用の本を楽しそうに選ぶ子どもたち!と、クラス一番の元気者!?関谷先生でした。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。