小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

『ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記』&スクールバスで苅安小3年生来館&津幡高校生に事前説明会&秋山ちえ子さんから80冊&帯広市から二つの包み

10/2(木)☆読書会「宮沢賢治を読むつどい」は細川律子さんと一緒に「ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記」を読み終えました。津幡、宇ノ気、金沢からの参加者7人で「ばけもの世界」の住人となりました。おばけの世界にも位があって、最高位のご馳走は「藁のオムレツ」!?

☆スクールバスに乗って元気いっぱいやって来た刈安小の3年生5人。先生とクラス用の本を選んで帰りました。

☆津幡高の1年生5人と来週からの職場体験の事前説明会。「図書館がどんな仕事をしているのか知りたかった」というだけあって、今までになくやる気十分の高校生たち。その率直な姿勢に、ついつい図書館とは?!「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれる(呼んでる?)のは?など、一緒に考えたり、日頃の思いを語り、図書館の中を案内したり。(8日、9日の2日間)

☆小さな図書館を、遠くから見守ってくださっている素敵な方たちがいらっしゃいます。

10日程前、久しぶりの図書館近況をお伝えしたところ・・・!今日は、嬉しくて、幸せなことが重なってしまいました。東京にお住まいの秋山ちえ子さんから届けられたダンボール1箱!

「~風邪が三か月も続いている私には気分一新の思いでした。ありがとうございました。早速元気を出して、本を発送させていただくことにしました。宜しくお受け取り下さいませ」温かい言葉と共に80冊の寄贈本です。折り返しかけた電話の中で「東山魁夷さんはとても親しくしていた方、大事にしていた本、大事にしてくれる図書館へ送りたかった」ともおっしゃってくださいました。私たちの方こそ、抱えきれない元気をいただきました。

 

☆そして、もうひとつは!!北海道帯広市から届いた二つの包み。森池ますみさんからの便箋9枚に及ぶ心のこもった温かいお手紙、送りそこねたとおっしゃって『本別紀行~夢と浪漫の本別百景~』(画/五味和男)、そして森池さんから連絡を受けて五味さんが用意してくださった第18回五味和男個展「記憶」の作品(1945年5月東京大空襲・7歳)の写真カラーコピーと共に、添えられたお手紙には9月26日早朝に起きた北海道地震のことも書いてありました。

2000年の夏、図書館に送ってくださった画集『私の好きな霧多布(キリタップ)』がお二人との出会いとなりました。お顔も、声も、全く分からない方たちと、一冊の本を通して不思議なきもちの通い合いをしています。「ひと言・人・こと」の中にあった〈SLファンの小学生たち〉に渡してほしい、自分の撮りたいものを追い続け自分らしい自分が表現できる写真家になってほしいと、銀河鉄道十勝平野を走るSLの写真まで同封してくださった森池さんです。

 

☆朝9:00から教委連絡会、午後1:30~新館関係の会議・・・いろいろあった1日。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。