小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

『かりやす』と『宇郎居抄』&科学マジックの小嶋さん&『失われた時を求めて』全13巻

11/1(土)☆刈安小より学校だより『かりやす』11月号、金沢のお住まいの祖濱さんからは『宇郎居抄』第29号が届きました。新聞記者、北國文化センターの文章講座の講師をされていた祖濱さんの姿が彷彿するお便りです。それぞれ、館内に掲示、ファイルしてあります。

☆久しぶりに元気な姿を見せてくださったのは、【科学マジック教室】の先生としてボランティアで活躍してくださった小嶋茂さん、生物の先生です。夜間の金沢中央高校から、今春、能登の中島高校へ転任されました。

3年程前、昼の時間を利用してレファレンスやリクエストでよく来館され、その時調べていらしたのが観葉植物〈ゼブリナ・ペンドゥラ〉。今日見せていただいた『生物教育』(Vol.43 No.1 2002/日本生物教育学会)には「ゼブリナの花序と互生葉序の関係に着目した茎頂部の分裂組織の観察」のタイトルで研究論文も掲載されています。小さな図書館の資料がこんな風にお役に立っているとはなんと嬉しいことでしょう。

ところで、小嶋さんにとって「マジック」は?「それは気分転換にもなるし、論文を完成させるためのアイデアの訓練、ひらめきの源である」とのことでした。

☆今日のカード作製は9枚。お隣さんの家族に誘われて初めて来館されたお母さんと子どもたち、「微生物」について調べにやってきた小学4年生の男子グループたち…パソコンのタッチ画面も体験しました。

☆『失われた時を求めて』(マルセル・プルースト/鈴木道彦・訳)を第1巻から通読し、ぜひ多くの方にと次々寄贈してくださっているのは武田裕一さん(読書会・古典をよむ/代表)。最終巻を読み終えて、今日で全13巻が図書館に揃いました。

☆本日までの貸出し887,221冊(あと1,667冊)

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。