小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

あなたと私と…

2話連続して、女性が主役の「プロフェッショナル」だった。
夜間中学の教師、入江陽子さん(53歳)
カリスマ販売員、橋本和恵さん(43歳)

数年間だったが、入江さんのように日本語を教えたことがある。
社会教育センターでのクラスは、朝、昼、夜の時間帯に分かれ、
年令も職種も国籍も異なるさまざまな人たちが学んでいた。
県技術研修生たちは、朝から夕方までは、農業、看護、工業などを学び、
夜の日本語教室に楽しそうに通ってきた。とても熱心だった。

実は人と接するのは苦手だったという橋本さんは、
2000~2005年、なんでも売れるNo.1販売員として評判が立ち、
全国から依頼が殺到、2007年からはUREKEN(売れる売れる研究所)の
代表取締役、、、ネットで探して、その経歴を初めて知った。

 

生徒の気もちに寄り添う、
モノの作り手やお客の立場に立つ、
おふたりに共通するのは「情熱と真心」

* * *

それは、図書館員にも大切なキーワード。
利用者が何を求めているのかを感じとろうとすること、
本を探しているのか、アドバイスを求めているのか、
ぶらぶらしながら独りの時間をたのしんでいるのか、、、
それを察知して、臨機応変に声をかけたり、かけなかったり。

小さな図書館では、こんな光景が日常だった。
すばらしい図書館員たちだった。
図書館に来た人が手ぶらで帰ることはなかった。

* * *

《あなたと私 /センス・オブ・ワンダーの仲間たち》

〈リモートでつながっています〉
〈リモートで 私と つながっています〉

橋本さんがリモート接客販売で、模索の末に考えついた魔法の言葉は
小さな図書館のメッセージとなんとなく共通している。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。