小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

老舗の「しら井」さんがお店をしめる…

スウさんのブログ「紅茶なきもち」は
花嫁のれん展】開催中の
能登「七尾」一本杉通りへ出かけたこと。
素敵なおかみさんたちのこと。

・・・しら井昆布さんの味昆布、親子ともどもだ〜い好き。川越紅茶で「好きなごはんのおともは何?」をしたとき、娘がしら井さんのふりかけ、と推薦して川越紅茶用におとりよせしたほど。11月末でお店をしめるというので(涙)、この日行くのは私たちにとってマストでした。おかみの洋子さんともあえたよ、写真とればよかったなあ・・・

***

スウさんから教えてもらったのがきっかけで
娘たちが帰ってきたときには、一本杉通りを散策したり
「しら井」さんの昆布を求めたり。


《毎日、毎朝、コトコト、コトコトと、
昔ながらの手削り昆布にこだわり
商いを続けています。
店頭では、
炊き立ての昆布巻、にしんの飴だきなども
ご用意してお待ちしております。》

 

こんなご案内のとおり、「しら井」さんの
炊き立ての小ぶりの昆布巻(お値段は一本120円也)の
とろけるような柔らかさ、深い味わいは極上もの。


先月の20日、21日、北信越シニアテニス大会の帰りも
3時近くになったけれど友人たちと訪ねたら
運よく僅か残っていて
わが家はよくばって6本、あとは友人たち。

 

テニスはたのしかったし

鰊入りの昆布巻きはおいしいし

ささやかだけど幸せ気分の夕食でした。


ところが、


10月に入ってまもなくでした。
ネットニュースを見ていた夫が
「しら井」さんが閉店するらしいと言います。
信じがたいことでしたが
お店のHPに確かに閉店のお知らせがありました。


「諸般の事情により、来る本年11月末日をもちまして、昆布海産処しら井は93年の歴史を閉じることになりました。…」


昭和6年からがんばって守ってこられたお店。
いろんなご事情があるのでしょう。

が、たいせつな文化が途絶えていく…
ほんとうに惜しいことです。

***

ジュニアテニスで七尾に出かけた夫が
再度「しら井」さんに寄った14日。
お店にはそのお知らせが貼ってあったそうです。

おめあての‘炊き立て’は売り切れで
そのかわりにと買ってきたのは
密閉袋入りの昆布巻き。

 

ほんのひと口なれど、今朝のごはんのspecialです。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。