小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

県立図書館協議会出席&第31回「出会いの夕べ」~池田良幸さん~石川のきのこ

9/6(金)午後、平成14年度第2回県立図書館協議会に出席。10名の委員の中の一人です。図書館を常に前向きに理解し、応援し、かつ発展的な意見を交わす機関として、当館でも設置していく必要があると承知しています。時期を考えながら。

☆2年前、季刊誌『いしかわ人は自然人』で募集していた“きのこ探検隊”に応募して(ナント!お誘いした友人のHさんと県内でたった二人)、隊員としてきのこ会の方たちに交じって、池田先生の後に付いて回って、、、その時以来、先生をお迎えする機会を練って、ようやく今夜、第31回「出会いの夕べ」が実現しました。

今日のテーマは「石川のきのこ」。きのこは植物ではないのです。雌雄もないのです。でも、好き嫌いがあって、しかも浮気性!?と、思わず身を乗り出す面白くて不思議なきのこの世界をスライドで紹介しながら、きのこ採りの極意も伝授。今は手に入れるのが難しいという『石川のきのこ図鑑』(平成8年発行)、その美しく緻密な写生原図も見せてくださった。動物、植物、そして菌類の三つのバランスによって、生態系の安定が維持されるという、生命の根源に触れる興味尽きないお話でした。

これまでに収集した膨大な標本資料を、県内できちんと保管し、かつ研究者の利用に供する施設がないのが残念とのことでした。この偉業も、家族ぐるみでの協力、健康に恵まれたからこそ!と、人間味溢れる池田先生、昭和5年のお生まれ。金沢市のつつじヶ丘から、津幡町の小さな図書館へよ・う・こ・そ!

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。