小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

不思議なキューブ&種子島からのメール&NHKTV「吉田満の生と死」

8/28(木)☆町内学童保育指導員の研修会にお誘いを受け、スタッフと共に参加しました。はるばる京都から来られた中川拓也さんから、サイコロ型の積み木をつないでできる不思議な展開キューブ〈KATAKATA〉の作り方を教えてもらいました。(研修の始まる前に手はじめにチャレンジした「トイション」という“不思議棒”ゲームにみんな引っかかって、はまってしまいました。何事も思い込みがいけない、発想の転換が必要!と実感させられた何とも愉快な遊び)

 

☆かねてからの夢を実現させたいと、この6月、津幡町から種子島に移り住んだ一人の女性から4日前にメールが届きました。「神の子たち」の映画上映に協力したことがきっかけで知り合った方です。「島の風を写真や文章で、故郷に届けたい、伝えたい。津幡町の図書館に集まる人にも何らかの形で交流を」と彼女は願っています。来月、26歳の誕生日を迎えるという彼女の実行力に拍手。〈つながり〉を素敵に生かしたいです。

 

☆8月11日夜、NHKTVで「吉田満の生と死」(昭和55年放送/編集構成・吉田直哉)が再放映された。

戦争そのものの否定、平和への希求が激しく心を揺さぶり、私は【吉田満】に出会わずには尾いられなかった。『戦艦大和ノ最期』『散華の世代から』『戦没学徒の遺産』『青年は何のために戦ったか』『戦中派の死生観』…急いでメモした幾冊かの本を県立図書館より借り受け、確認しています。

『一兵士の責任』という小論は、戦争協力の事実の問題を真正面からみつめたもの。「平和というものの実質的内容を、まず日常の中で日々自分のものにしてゆくことが、平和への最も着実な歩みに結びつく~例えば、人間性の尊重。真実のあくなき追求。相互信頼と協力、進歩への意欲。― これらのものを、われわれの血肉とすることから、戦争否定へのあらゆる道が切り開かれる」「平和は平和そのものの原理によって、つらぬかれていなければならない」「平和への手段としての戦争などというものは、それ自身一つの矛盾に過ぎない」…戦争体験者としての【吉田満】の言葉はまことに誠実です。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。