マー君のママさん、のんちさんのブログにあった
『ガザ日記 ジェノサイドの記録』(アーティフ・アブー・サイフ/地平社/2024.5)
世界11ヵ国で緊急出版され、日本語版の翻訳は金沢在住の中野真紀子さん。北陸中日新聞(6月23日)に紹介されていました。今月の「詩をたのしむ」読書会でも、スウさんから中野さんと出版元の熊谷伸一郎さんのトークイベントでのお話を聴くことができました。
この本の収益は全額、現地パレスチナで支援活動をする団体に寄付されるとのことですが、図書館にもあってほしい本だと思いました。県内では7館(金沢市、白山市、野々市市、小松市、加賀市、能美市、能登町)が所蔵、どの館もみごとに貸出し中でした。
☆8月3日(土)午後3:00~金沢美大で、中野真紀子さんによるトークイベントがあるそうです。
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そして、『通販生活』盛夏7・8月号は
ん?同じような写真が三枚。
「いつ」「どこ」の?
ことごとく破壊され、瓦礫の廃墟と化した
ガザ、キーウの光景!
そして、
残りの一枚は……79年前の東京
「いつになったら、歴史は教訓になるのでしょうか。」
インパクトのある表紙が問いかけます。
・・・・・・・
以下、気になる記事をいくつか。
☆【特集】は国会で議論することなく《閣議決定》で決められたという殺傷武器「戦闘機」の輸出解禁について、なぜ反対なのか、何が問題なのか、三人の方が論じます。
☆『ウクライナ戦争日記』
28年間にわたり、ウクライナで暮す「アッコさん」こと、イラストレーターの石田朝子さんがネットで発信しています。
「4月30日/この戦争も3年目に入っています。この先どうなるか分からないのは2年前も今も変わっていません。ここまで地味に作り上げてきた日常が一瞬で失われるかもしれないんです。…(略)…ちいさな経験でも、たくさん集まればデータベースになります。もしかしたらこんな日記も、後世役だつことがあるかもしれません。今、ロシアに占領されている地域では、ウクライナ語も書物や史料が燃やされたり捨てられたりしていますが、ネットを使った記録はサービスが終わらない限り残ります。こうやって日記を書いているのはたぶん、そのためです。」
☆「石川県輪島市で始まった明るい仮設住宅暮しへの道」は、災害関連死、孤独死を防ぐべく、雄谷良成さんの“ごちゃまぜ”の視点でのまちづくりのルポルタージュ。
☆「地方紙を読む」第4回は『髙知新聞』(2021年3月3日)
2021年2月10日、通いなれた山道を車で通りかかった女性が、「異変」に気づいた。道沿いにあったはずの「家」がない。家は完全に焼け落ち、火や煙、熱もなかった。火災は前夜に起きたらしいが、目撃者が誰もいなかったのでした。
「誰も気づかないうちに家一軒が全焼し、救助も来ないまま一人が亡くなった。過疎の山里に深い衝撃を走らせた“孤独焼死”。その背景を取材した。(佐川支局・楠瀬健太)」
この「孤独焼死」という言葉が報道で使用されたのは、全国初。楠瀬記者は4回の連載を通して、過疎が進む地域の実情を余すことなく伝えたそうです。
*『通販生活』7・8月号(350円)は書店にも並んでいます。