8/24(土)図書館の本は、新しく購入したもの、寄贈されたもの、そして遡及(そきゅう)の形で登録しているものに分けられます。遡及本は、図書館が開館するまで図書室として機能していた福祉センターや中央公民館から移動した本です。しっかりゴム印が押されているので、一目で区別がつきますね。現在はコンピューターで処理されるので、誰がこの本を読んだのかという経歴は勿論、自分の本の履歴さえも残りません。
しかし、6年前までは、本の後ろに袋が貼られ(皆さん○読書の前後によく手を洗い○ゆびをなめずにページをひらき○表紙を巻きかえさず○書き込みや折り目もつけず○いつも気持がよいように/読みましょう・・・と書かれた)、借りた人の名前が書き込みされた貸出しカードが入っていました。
プライバシーの保護という点では、大いに問題がありますが、もう今は20歳、30歳を過ぎた人たちの、子どもの頃の筆跡に出会うと感慨深いものがあります。何回も何回も同じ本を借りている子や、どの本も読破している子、その妹や、弟たちの名前も書き込まれているカードは、子どもたちにとって、面白い本を探す「拠りどころ」となっていたのかもしれません。
☆ここ数年、子どもたちに本を紹介しようとする活動(読み聞かせ、お話、ブックトーク)が積極的に進められるようになってきています。この夏は、県立図書館主催「おはなしキャラバン入門講座」3回シリーズも始まり、来週月曜日の「ブック・トークをはじめましょう!」が最終回。講師は川崎登美子さん(日本図書館協会評議員)です。今日は、七塚町のふれあい館を会場に「小学生のためのブックトーク」が企画され、子どもたちだけでなく、関心を持つ人たちも集まって、川崎さんの自然なブック・トークの世界に引き込まれました。「ブックトークの楽しさ」を少しでも多くの人たちに分かってもらいたいという川崎さんのほとばしる情熱が深く伝わってきます。明日は、寺井町立図書館が会場だそうです。
☆明日、明後日は休館日です。