小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

めざめよ女性たち~「自分」の人生を生きるために

4/7(月)休館日    

☆北婦研『かいほう』にお知らせのあった女性センターでの「古典講座」へ出かけ、かねてより念願の梶井幸代先生の講義を受けることができました。今日は鴨長明の『発心集』の最終回でした。語彙を深めながら広げながら丁寧に解釈され、庶民がひっそり隠れ住むことができた中世という時代の面白さをも解き明かしてくださいました。そして、遡ること300年の平安の世があったればこそ『源氏物語』を生み出すことができたのだ。今、イラクから文化は生み出しようもないのだと。

5月24日(土)に予定されている「中国の少数民族地域における女性の自立支援」と題する、金沢市出身の新保敦子さん(早稲田大教育学部教授)の記念講演のお知らせもあり、少数民族が安らかに生きられるようにとの新保さんの意思の大切さを語りかけられました。イラクもまた然り…。そして最後に、新しい日々を作っていくのは自分たち、めざめていくのは自分たち、「自分」の人生を生きるということは大事なこと…魂に響く先生の一言一言でした。(『かいほう』は自由に閲覧できるようにファイルしてあります)

☆折角の機会なので、女性センターの図書情報室ものぞいてきました。以前にうかがった時よりもずっと充実しているのに驚きました。受付されていたボランティアさんのお話では、女性の分野、ジェンダーに関する資料が34,700冊ほどもあって、利用も多いそうです。(10:00~15:00)

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。