小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

「親と子の絵本ワールド・イン・いしかわ2003」の最終日に

7/21(月)休館日

☆九州地方では集中豪雨で土石流やがけ崩れが起き、水俣では多数が行方不明のニュースです…昨夜の雷雨の中、「わんぱく村」の子どもたちはどうしただろうか…今日はうって変わって陽射しがまぶしい一日でした。

☆「親と子の絵本ワールド・イン・いしかわ2003」の最終日です。
絵本作家・かこさとしさんの講演会〈子どもの遊びとこどもの本〉に出かけました。かこさんの本は子どもは勿論、おとなにも大人気です。妙に可愛くて愉快な『だるまちゃんシリーズ』をはじめ、たくさんの知識・科学絵本シリーズの綿密な描写と解説は、興味が尽きません。

今日の講演の中で、2000種類にものぼるという「鬼ごっこ」遊びを通し、〈共生・向上・独創・自立〉といった大人社会が失ったものを子どもたちが〈生き方〉として突きつけ、教えてくれていると話された。

この9月で600冊もの本を出版したことになるという<かこさとし>さん、白い小象がたくましく成長していく大型絵本『しろいやさしいぞうのはなし』も披露してくださった。実は、4、5年前にも、七塚町でかこさんのお話をうかがう機会がありました。ユーモアあふれる誠実なお人柄にますます惹かれてしまいました。

☆3階ではボランティアさんたちによる「おはなし会」も同時開催されていました。残念ながら「金のがちょう」さんたちの時間は終了したところでしたが、最後の担当となった「やまんば」さんたちのお話をたのしむことができました。子どもたち、お父さん、お母さんたち、予想以上に多くの方が参加し、「おはなしのろうそく」の明かりの中で、熱心に聴き入っている様子に感動しました。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。