小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

巨樹めぐり~大トチを訪ねて(白峰村)~

8/17(日)☆で・あ・い講座「巨樹めぐり~国指定天然記念物“太田(白峰村)の大トチ”を訪ねて~」は24名。濱野一郎さん(県ナチュラリスト/県巨樹の会副会長)を講師に、町のバスで出かけました。

雨の中を傘をさして、片道1キロの山歩き。木々や山野草と出会いながら歩き続けて…!!ようやく出逢えたトチノキ!!

「…気品ある美しさとともに、20人も入れる空洞に子どもたちを自由に出入りさせて遊ばせるやさしさにあふれている」と、林野庁監修『森の生活ドラマ100』の中で田中敏之さんが紹介されていますが、奥深い山の中、さすが日本一と言われるトチノキの風格、見事さに誰もが圧倒され立ちつくしてしまいます。

傍を流れるせせらぎの清らかさ、思わず手で掬って飲んだその水の美味しかったこと!

《濱野先生のファンなので・・・植物に興味があって・・・いい空気が吸いたくて・・・大トチを見たくて・・・》と参加された理由もみなさんさまざまですが、尾口村の夜泣イチョウ吉野谷村のお仏供(おぼけ)スギ、鳥越村の五十谷の大スギ、鶴来町の白山比咩神社の巨樹群…行く先々で樹木の生命に感動しました。

先月、目の手術もなさったばかりの濱野先生でしたが、せっかくの機会だからと、途中、鶴来町井口の林家まで案内、お庭の立派なケヤキにも出あわせてくださいました。

帰りのバスの中では『センス・オブ・ワンダー』をはじめ、昨晩用意した巨樹や樹木、森に関する本数冊紹介。濱野先生からは『鎮守の森』(著者/宮脇昭・板橋興宗/新潮社)についての紹介もありました。

参加者の中村さんからさっそく「素晴らしい巨樹との出合いを有難うございました。多少なりとも力強く生きる力を与えて下さったような元気が出たような気分です。500年、100年の風雪に耐えてきた巨樹たち、尊敬します。」との“声”。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。