今週は「詩をたのしむ」読書会でした。
水野スウさんは、はるばる奈良へ出前講座で出張中。
黄砂飛来も影響しているやもしれません。
二人だけの読書会でした。
きりりんさんが
金沢の図書館で選んできてくださったのは
石牟礼道子さんの詩集です。
・・・・・・
☆『祖(オヤ)さまの草の邑』(思潮社/2014.7.31)☆
石牟礼さんのはじめての詩画集を
冒頭の「幻のえにし」から、順に一編ずつ
交互に読みました。
・さびしがりやの怨霊たち
・おしゃら恋唄
・龍がお月さまに齧りつく
・天の鳥舟
・南瓜どのへ
・於古世野魚万呂
・夢やあわれ
・蟇の蟇左エ門(一)
・創世記
・檻の中の哲学
・火種
・花を奉る
読めない漢字に出逢ったときは
スマホの辞書に手伝ってもらいながら
きりりんさんの声と私の声、、、
石牟礼さんの世界、夢中になって読みました。
「もう全部読んじゃいましょう~か?」
電車時間の予定、大丈夫かな~と案じつつ
きりりんさんのそのひと言で
読みとばした作品を拾って読みました。
・わたくしさまのしゃれこうべ
・精霊たちの浜辺
・蟇の蟇左エ門(二)(三)
虫たちが世界を持っていた頃、田の神さまの一番家老。
ただの牛蛙ではないのです。人間だけが知らないが、
あらゆる野の草花を育て、米を育て、麦を育てる大地の神さまの
一番家老は、ほら~「うをおーん うをおおーん」
「ひゅをおーん ひゅをおーん」は、会社のサイレンです。
蟇左衛門の詩は(二)も(三)も不可欠の構成でした。
とばし読みしてはいけませんでした。
☆巻末の鼎談(石牟礼道子×高橋睦郎×伊藤比呂美)は
次回のお楽しみにしました。
互いの声に耳を澄ませながら
たったふたりの読書会。
感動したり…
想いを共有したり…
考え合ったり…
発見したり…
実は私も、
石牟礼さんの『みなまた 海のこえ』を
もっていこうと思っていたのです。
偶然にも。
…
しゅうりりえんえん
しゅうりりえんえん
わたいはおぎん きつねのおぎん
しゅり神山のおつかい おぎん
…
もし賢治さんに続く読書会を考えるとしたら
賢治さんと繋がるいのちの世界、
「石牟礼道子をよむ会」です。
最初はやはり『苦界浄土』からでしょうか。