小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

子どもたちに絵本のよろこびを

11月2日、福音館書店元社長の松居直さんが96歳で亡くなられた。戦後の児童文学の発展に貢献、70年前はほとんど見られなかったという創作の名作絵本を世に送り出し、1956年4月に月刊「こどものとも」を創刊、日本の絵本出版に決定的な影響を与えた方。今一時半、県立図書館では松居さんを偲び、講演会が始まっている。

講演会「松居直から受け継いだもの~絵本づくりの現場から~」は、〈松居直コレクションプロジェクト〉発足10周年、福音館書店創立70周年のspecial企画。定員140名、ぜひとも参加したかったけれど、、、残念、時すでに遅し。県立図書館の「だんだん広場」、参加されている人たちの光景が目に浮かぶ。

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2002年1月~2月、NHK教育TV〈人間講座〉で松居直さんの《絵本のよろこび》が放映された。(各回で絵本や本、作家の紹介、解説が興味深く語られていた)

第1回 絵本とは何か/『赤ちゃんのはなし』『センス・オブ・ワンダー』『いないいないばあ』『絵本はともだち』

第2回 わたしの絵本開眼/『コドモノクニ』『ちいさいおうち』『ちいさいケーブルカーのメーベル』『いたずらきかんしゃちゅう』『マイク・マリガンとスチーム・ショベル』『名馬キャリコ』『はたらきものおじょせつしゃけいてぃー』『せいめいのれきし』『大草原の小さな家

第3回 ”声に出して読む”ということ/『おおきなかぶ』『ピーターラビットの絵本』『ぐりとぐら』『三びきのやぎのがらがらどん

第4回 こどもの眼、大人の眼/『もりのなか』『わたしとあそんで』『ジルベルトとかぜ』『ライオンと魔女』『まどのそとのまたむこう』『やんメイズとりゅう』『またもりへ』

第5回 絵の力、文章の力/『あおくんときいろちゃん』『ちいさなうさこちゃん』『スイミー』『フレデリック

第6回 昔話の再発見/『日本民話選』『龍の子太郎』『かにむかし』『八郎』『ごろはちだいみょうじん』『さるかにばなし』『ももたろう』

第7回 絵本づくりの思想/「コドモノクニ」「こどものとも」『とらっくとらっくとらっく』『100まんびきのねこ』『北越雪譜』

第8回 絵本のこれから/『トケビにかったバウイ』『山になった巨人』『くりひろい』『しんせつなともだち』『かさじぞう』『スーホのしろいうま』

 

子どもたちにほんとうに美しいものを見せたい、心から楽しい、おもしろいと感じてくれる絵本を手渡したいと、作家、画家、編集者が精魂込めて仕事をした。戦争に生き残った者の務めとして、精一杯に生きることが平和につながると信じていた。これからの多文化社会の中で、子どもたちが希望をもって生きられる力を身につけられるよう、大人は細心の気配りがしなければならない・・・松居さんの理念が語り尽くされた番組だった。

その第1回に『センス・オブ・ワンダー』が登場したことも印象的だった。
「絹漉しの雨」という言葉もこころに残った。

 

(小さな図書館の関連記事があります)

https://hitokoto2020.hatenablog.com/entry/2002/12/04/000000 
https://hitokoto2020.hatenablog.com/entry/2002/12/05/000000
https://hitokoto2020.hatenablog.com/entry/2002/12/08/000000
https://hitokoto2020.hatenablog.com/entry/2003/01/30/000000

松居さんから年賀状をいただいたんだった!


***

長女が誕生したお祝いに、友人が一年間分の福音館書店の『母の友』をプレゼントしてくれた。若い母親にとって羅針盤的雑誌だった。子どもの成長とともに、月刊の『こどものとも』『かがくのとも』も講読するようになった。その中から、3人の子どもたちがそれぞれに読んでほしい絵本(ひとり何冊だったかな?)を枕元に、布団の中で顔を寄せ合って聴くのが就寝前の日課だった。私の方がうとうとして本を落っことしてしまうこともあった…忘れていた昔が懐かしく蘇る。そういえばあの『母の友』たちは、50年以上も押し入れの奥で眠っている。

図書館の仕事に関わるようになってから、
金沢のメイン交差点に面した福音館書店へよく出かけた。
小さなビルの細い階段を上ってドアを押すと、明るい空間が開ける。
ささやかなフロアに、たくさんの絵本や書籍が品よく並べられていた。
人や車が行き交う街路の騒音とは異質の
温かくゆったりした時間がいつも流れていた。
夜に開かれた講演会も上質だった。

***

松居さんの追悼展ともなる「はじめに松居直がいた」は25日まで。

なんとかチャンスを見つけたい。



友人たちとライブで~♡~皆既月食

夜9時、カーディガンを羽織り、ストールを巻いて、ゴミ収集所へ。
星がまたたいている。今夜も月は美しく、煌々と輝いている。
平和だからこそですね。こうして無心に夜空を眺められるのは。

~☆~☆~☆~

昨日は万全の防寒対策をして、長い間、空を見あげていました。
でも、実は、、、月食があること、夜になるまで知らなかったのです。
月や星を眺めるのが好き、
宇宙の悠久を感じるのが好き…な、私としたことが。


8時頃のことでした。まだジュニアテニスから帰らない夫を待つ間、
友人のMさんにメールを書き始めました。
「今夜は十五夜の満月ですねぇ。その後、体調は如何ですか?」
そこまでうって(前日の月は見たけれど)
念のために今夜の満月、この目でちゃんと確かめよう、
なぜかそんな気もちになって、外に出てみると…

赤銅色!!??の月。

思いがけないお月さまに息を呑み、呆然…
皆既月食をライブで見ることができたのは
私にとってはまさに奇跡のような偶然。
Mさんのお陰、なのでした。

皆既月食、その上、天王星食のダブル天体ショー!!
素敵なニュースです
早速、友人、lineのグループ仲間に知らせなくちゃ。


「お月さま、見てる?♡」

…はぁい。見てますよ。オレンジ色で皆既食ですね。

…時々見に行ってます。10時頃まで?不思議な色ですね。

…見ました~

…薄い雲みたいのがあるみたいな感じだったよー!

…一寸かけたのを見て、家に入り、しばらくして全欠けを見に行ったら、まっくらでなくて、薄赤かったのが驚きでしたよ‼

…7時半ぐらいの月。息子がとったのを送ってくれました。寒くて、家の中から見てます。

…私は居間から、首が痛くなるくらい見ています・・天王星食も双眼鏡で狙ったのですが、だめでした。

…今、うちからはこんなふうです。キレイです。不思議です。

…居間、特設会場ですね。我が家は二階から見ています。月は上るので、窓からは、少しずつ膝を屈めて…。それでもやぱり神秘的!

…妹の友達から送られてきたものです。下に天王星が?とかなんとか言ってました。

…すごい!ウサギさんもくっきり♥

…たくさんの人で共通のもので喜びあえるって幸せだなぁと、ふと思いました♥皆さん、寒いから風をひかないようにね‼

NHKニュースウオッチで、各地の月食中継があるそうです。暖かくして観てねー。

…なにしろ雨かと覚悟していたのに、晴れた!ビックリ!ラッキー!


友人たちのメールが飛び交い、
私は暗い中、寒い中、わくわくしながら夜空を見あげていました。


~☆~☆~☆~

テニスの大先輩のYさんにも知らせました。

「お月さま、見てる?♡」

…見てない~ 見てきますねー
…有難うねー。素敵です~ テレビで言ってましたわー。見れてよかったです。

「今もすごいよ♬」

…凄いねー。さっきと全然違うのねー。素敵なひと時でした。有難うねー。


極上の天体ショーが終わると、
十五夜の月はいよいと輝きを増しました。
お知らせしてほんとによかったな~、幸せなきもちで眠りました。

今朝は、そのYさんから。

…おはよう。お陰で命を伸ばして戴きましたー有難うねー。
皆既月食が見ることが出来・・・442年ぶりの天体ショーがー。
赤い月から観れて~いっぱいの幸を~いただき感謝です♡」


⁂「地球の美しさについて深くおもいをめぐらせる人は、生命の終わりの瞬間まで、生き生きした精神力をたもちつづけることができるでしょう。」『センス・オブ・ワンダー』(レイチェル・カーソン/上遠恵子訳/新潮社)より。

じいじ様、どうしてますか?

私が「はてなブログ」を書き始めた理由。
それはこれまでにも何度となく綴ったように、
かつての小さな図書館の記録『ひと言・人・こと』が
消滅しないように、との願いから。
共に図書館を育てあった人たちの姿を残したいから。

ただその一心で、『小さな図書館のものがたり』に
ぽっちり押してくださる「はてなマーク」を不思議に思いつつも、
当初、ほとんど関心をもつこともなく、
ましてや他のブログも覗くこともなく、
書くことだけに専念していた私でした。

そんな私に、それとなくマークの意味を伝授、
いろんなブログを訪ねることを教えてくださったり、
時にはあたたかい言葉で励ましてくださったのは
【久留米じいじ】さんでした。

久留米じいじさんのブログは「畑と花と暮らしのはなし」
たくさんのファンがいらっしゃいました。
《老老夫婦の暮らしは、面白いにきまっちょる》と、
ご夫婦のかけ合いも絶妙でした。


☆☆☆

家人「あんたも私も81才、無理がきかんのよ」

私「わかっとるわい」

家人「わかっとる人がどうして肩が痛くなるの」

右肩から右首の筋が痛い。

触ると飛び上がるほど痛い。

いつもの寝違えた痛さの数倍。

~~~

明日の散歩のとき、誰かにこの話を
しようと思った。

では、またあす。

☆☆☆

激痛だったのですねぇ。

どんなに大変だったでしょうねぇ。

でも、いくらなんでも、あす、が長すぎませんか。
あれからずっと待ち続けて、
11月4日、今日でちょうど一年です。

石川県立図書館にて(その2)~本を探して思うこと

もうずいぶん前ですが、北欧の図書館をいくつか見学したことがあります。静かな落ち着いたフロアもあれば、写真を撮るのも自由(人物には配慮)、会話をしたり、飲食したり、CDを試聴したり、ボードゲームを楽しんだり、予約すればピアノやヴァイオリンを練習するへやも使え、思い思いに図書館を利用している光景がとても印象的でした。ハンモックの椅子も体験しました。

本は4週間、何冊でも借りられる。(新刊本は2週間)
予約する人がいなければ、5回の延長可能。(延滞金制度あり)
首都圏の図書館ではどこで借りてもどこへ返してもいい。
ある期間は返却紹介棚(?)に並べられているので、
誰かが読んだものなら面白いはず!と人気の棚らしい。

「他で借りて小さい図書館に返そう」
こんな愉快なキャンペーンもあったとか。

~☆~☆~☆~


図書検索機・座席予約機・セルフ貸出機が館内各所にあり、ハード、ソフトのあらゆる面で最先端の創意工夫(北欧と類似点も)がなされているという新県立図書館。

さっそく友人とチャレンジしてみました。

【図書検索機で本のデータ入力⇒レシートが出る⇒BOOKNAVI機にレシートのQRコードをかざす】

なるほど~!
たしかに本の所在地が表示されます。
が、その棚に辿りつくのはそう容易ではなさそうです。
高齢者(私自身です)には、しっかりした案内人が必要です。

・・・・・

ところで、あの本はどこに並べられているのかな?
それは、谷川俊太郎さんの絵本『ぼく』(岩崎書店/2022.1.31)
レシートには「子どもの読書サポートルーム」と記載されています。

職員の方の案内で〈こどもエリア〉の奥へ。
そこは保護者同伴、子どもだけでは入れないへや。
その入り口の棚に新刊の児童書が並んでいます。
なぜ、ここに?

ー新刊本なので。できるだけ多くの方に見ていただきたいので。

その言葉に、なるほど~ねぇ。
でも、なぜ?
腑に落ちない私たちです。

♡ 新刊本なら、もっとアピールすればいいんじゃない?
♡ 「館内」と掲示して、表紙が見えるように並べたらいいね。
♡ 新刊の期間って?
♡ あれっ?絵本の別置記号が【P】、たいていは【E】だけど、、、ね。


まだまだ知りたい「人・モノ・情報が集う」石川県立図書館です。
新しい魅力をこれから少しずつ探っていくのも楽しみです。
団体見学は受け付けているそうですが、個人参加の「県立図書館を知ろう!」の講座が定期的に開催されたらいいなと思います。

・・・・・

それにしても、
絵本『ぼく』はどこに並べられることになるのかな?
私が関心をもっているそのわけは、、、あらためて。

石川県立図書館にて(その1)~ 体験すること、発見したこと

おぉ~県立図書館に畑があるとは!
ニュースを見るまで知りませんでした。

5月に自分たちで植えた苗から、大きなおイモがどっさり。
幼稚園児たち50人が大喜びでサツマイモ掘りです。
畑の隣では絵本のよみきかせもあったらしい。

広さ100㎡、サツマイモの次は、タマネギを植える予定で、
リンゴやナシの幼木もあって、4、5年後には収穫の見込みですって。

手元にある県図書館情報パンフ『マイキャレル』(開館記念号)をあらためてよく見ると、屋外の「おはなしの森」のことがちゃんと書かれていました。~石川の里山をイメージした屋外空間。そのまま本を持ち出して楽しめるし、サツマイモ収穫体験も~ですって。本を読むだけではわからない、貴重な体験ですねぇ。

~☆~☆~☆~

体験といえば、小さな図書館でのさまざまな【で・あ・い講座】が蘇ります。
閉館後の夜の講座もあれば、野外での講座、バスに乗ってお出かけもありました。

津幡町巨樹めぐりから始まって、手づくり絵本、折り紙入門、星空入門、紙しばい入門、ハーブ入門、菊づくり入門、ひょうたん入門、きのこ入門、泥だんご入門、謡曲入門、手芸入門、ハープ入門、絵画入門、科学工作入門、古典入門、マジック入門、、、(まだまだあります)。巨樹めぐりや蛍の夕べ、山の家資料館に行こう、大島町絵本館へ行こう、雪の科学館へ行こう、、、入門講座の指導は地域のその道に精通している方たち、元先生もいれば一般の方たち、ほとんどボランティアで関わってくださいました。

かつて、小さな図書館で実践していたこと…
本を通して暮らしを考え、その実体験がまた本につながり、更に豊かな生き方を探るという循環…

~☆~☆~☆~

さて、友人と出かけた二回目の県立図書館。
小さな図書館のおよそ60倍以上、迷うほどの大空間です。
嬉しい発見がありました。

 

⁂ 「県立図書館行き」のバスがあること。
しかも、図書館すぐ入り口まで乗り入れるなんて感激です。

⁂ いろんな椅子があちこちに500席!百種を超えるそうです。
お気に入りの椅子を探すのもなかなか愉しい。

⁂ 借りた本を最寄りの図書館で返却できるシステムは便利です。
「遠隔地サービス利用設定」をすませればOK。

⁂ 資料貸出は10冊まで3週間、延長も1回まで3週間も。

 

⁂そして、とっておきのコーナーのこと。

あの日、友人と”図書館ウオーキング”して歩き疲れてひと休みしたのは4Fのこじんまりした空間。。。そこには、どうぞと言わんばかりの椅子が二つ三つ。壁面の棚には、アイヌの文化、くらし、人物、ことば、物語、、、アイヌに関するさまざまな本が展示されていたのです。私たちは次々に本を選んでは、30分近くも過ごしました。

開放的なのに、なぜか落ち着く。
読書に没入できる、お喋りもできる。
まるでMy書斎、居心地のいいスペースでした。

この「もっと知ろう!アイヌ文化!」のミニ展示コーナーは、県立歴史博物館の〈令和4年度アイヌ工芸品展 秋季特別展「アトゥイー海と奏でるアイヌ文化」〉と連携しての好企画です。

(折も折、27日の北陸中日新聞【特報】に、アイヌへの差別や偏見、ヘイト攻撃のせいで「私はアイヌ民族です」とは名乗れないアイヌが増えていることが報じられていました。アイヌの人たちがたどらされた歴史事実が理解されていない、その根底には国の対応の希薄さがあるとも。また今日は、故郷を奪われた共通の歴史を持つ、ウクライナポーランド、そしてアイヌ民族の連帯についての記事でした。遡って7月には、差別、抑圧の歴史を知ってほしいと、沖縄のNPO法人「珊瑚舎スコーレ」の星野さんが北海道でアイヌ民族や歴史を学ぶ学校の設立に奔走する記事がありました)

この機会に心地よい椅子に身を委ね、どうぞアイヌを知るための本たちに出逢ってくださいますように。展示図書リストも用意されています。(~11月13日)

詩画展&書物展のお知らせ

秋晴れの日、再び1日フリー乗車券を手に
友人と出かけたふたつの企画展のこと
もっと早くお知らせしたかったのですが
もたもたしていました。

全く異質な催しですが、
融合したら不思議な化学変化が起きたような気がします。


***

「秋の日、どうぞおでかけを。」
スウさんのブログ《紅茶なきもち》(10月20日)に誘われ
星野富弘 花の詩画展」へ。

金沢中央教会創立70周年記念の企画で
11月3日(木)まで、日曜日はお休みです。

これまでにも出かけた詩画展でしたが、
会場のあたたかな光に包まれて、心が洗われるよう。
ゆっくり、ゆっくり、見て回りました。

「はなきりん」(1974)の茎のトゲトゲ、
「なのはな」(1975)の背景を埋める無数の黄色い線の多さに
今更ながら驚きます。

歳とともに自分の中の細胞たちが深化していることを嬉しく感じました。
その夜は枕元に詩画集『風の旅』や『鈴の鳴る道』『あなたの手のひら』、、、

***

もう一つは、金沢21世紀美術館で開催中の[世界を変えた書物展〕、金沢工業大のライブラリーセンター所蔵のコレクションの巡回展です。
「世界を変えた一冊 間近に」の見出しで、北陸中日新聞に紹介されていたもの。

コペルニクスガリレイニュートンアインシュタイン、、、15世紀以降に出版された自然科学・工学関連の初版本約140冊がみごとに展示されています。なにもわからないなりにとても興味をそそられ、精密な図絵や記された文字に魅入って、ふたりで一冊一冊のぞきこみました。歴史の重さが伝わってきます。

わずかな間に急速に発展してきた科学に驚かされ、だからこそ、科学には哲学が必要不可欠だと実感しました。

11月5日(土)までです。30日(日)は金沢マラソンの交通規制で混雑が予想されます。

2022「いしかわ文化の日」は図書館からスタート☆

一週間前、友人と一緒に新石川県立図書館を訪ねました。
その日はちょうど開館3ヵ月、
日曜日とあって、館内はかなり混雑していました。
これまでに35万人もの人が来館したそうです。

友人は初めて、私は二回目です。

・・・・・

一回目は今月5日の水曜日。
オープン当初は混雑が予想されるのでと様子見の私に
そろそろ如何?と元県立図書館長の表さんご夫妻からお誘いです。

一般車は3時間の駐車制限があるそうで、
方向音痴の私が慣れない駐車場で迷わないようにとのご配慮で
車いす利用の表さんの車に同乗。

新図書館は延べ床面積二万二千㎡、手に取れる本は35万冊とか。
円形に本棚が広がる眼下の光景はまばゆいばかりに圧巻です。
エレベーターで二階、三階と移動しながら見学しました。
お二人は既に新図書館カードをお持ちなので、私も作りました。

平日のカフェは席に余裕があって、
コーヒータイムもゆっくりたのしめました。
久しぶりの再会、懐かしい思い出話、、、

すべて順調そうにみえますが、
実は、せっかくの日に、へまをしてしまいました。
カード申請のためのパソコン入力の際に
メガネをはずして、そのまま置き忘れてしまったのです。
すぐに気づいて探したけれど見つからない。。。

二階だったのか、三階だったのか、、、
あの机はあっちだったか、こっちだったか、、、

とうとうその日は見つからなかったメガネ。
諦め半分で、翌日、電話をかけてみると、
それらしきものが保管されているとのこと。
私以上に、表さんが喜んでくださいました。

・・・・・

というわけで、
そのメガネを受け取るために、
再び、図書館へ行く必要があったのです。

その日、第三日曜日の16日は「いしかわ文化の日
昨年は、気ままに、自由に、ひとり歩きの文化の日でした。
https://hitokoto2020.hatenablog.com/entry/2021/10/20/100500

今年は金沢の細道まで熟知している心強いひろこさんと一緒。
お得な「金沢市内1日フリー乗車券」(600円)を手に
《県立図書館前行き》のバスを待ちました。

「まずは図書館ね、
それからどこへ行きましょう?」

と、リュックから取り出したのは数枚のイベントチラシ。
中でも「国際ガラス展・金沢2022」がとてもよかったので、
また見たいし見せたいし、とイチオシです。

とりわけ暑い日でした。
日陰を選んで歩いたり、走ってバスに飛び乗ったり

お昼は「小立庵」の手打ちそば、
中村記念美術館では、お抹茶と和菓子で小休憩、、、

ひとつ若いひろこさんが、休みましょうかと気遣います。
私の方がテニスで鍛えているはず、なのですが、
日頃からリュックを背に歩いている友はもっと逞しいのです。

 

金沢駅~県立図書館~天徳院~如来寺~石川県立伝統産業工芸館~兼六園~しいのき迎賓館~四高記念文化交流館の雄魂碑(第四高等学校漕艇部 琵琶湖遭難追悼記念)~金沢21世紀美術館~中村記念美術館~石川国際交流サロン

 

途中、金沢商業高校の”噂”の「金商デパート」盛況ぶりをちらり。
如来寺では千体ほどもあるという石仏、柔和なお顔のお地蔵さまが並んでいます。
21美の芝生では、不思議なラッパから若いカップルが呼びかけてきました。

あれ?舗道が一面、赤紫色の斑点・・・
その正体は民家の塀から垂れている果実です。

食べられるかな?
ダメダメ!

国際交流サロンへ向かう途中にであったのは
ヨウシュヤマゴボウでした。

お喋りしながら、あちこち回った「いしかわ文化の日」。
あれれ、靴のせいでしょうか、右足の薬指にマメができました。

・・・・・

☆2005年3月10日、
小さな図書館でスウさんと一緒に初めて出会った私たち。
あれから17年です。

☆県立図書館の見学報告はあらためて。

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。