小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

図書館の思い出

三通の☆お手紙☆より

影山さんからどうしてもと依頼され、お引き受けしたことが二つありました。 講演と校正です。いただいたお手紙を見つけました。 ~ ~ ① ~ ~ ☆平成10年(2004)1月30日のお手紙「先般はいろいろありがとうございました。下道さんの本に対して、日本点字図…

影山さんとの出会いは一冊の本

影山雅一さん、10年以上もご無沙汰していました。どうしていらっしゃるかと気になっていた方でした。新聞でお名前を目にして、お元気なうちにお訪ねすればよかったとしきりに悔やまれて、せめて最後のお別れをと、クリスチャンの友人にナビをお願いしてセレ…

「出会いの夕べ」の思い出~中村富子さんを迎えて~

今日の新聞第一面は、「新年度は相次ぐ値上げで変わる暮らし」、「電力3社のカルテルで過去最高額の課徴金1010億円」。 桜満開の兼六園の写真に、ちょっぴり明るいきもちになります。27日から2日まで兼六園は無料開放で、初日の4万人超から5万人、6万人と入…

『イマジン』の世界をおもう

「すべて米国の侵略戦争から始まった」「イラク正常混迷20年」 一昨日の中日新聞の二面はこんな大きな見出しでした。つい先日、別サイトの小さな図書館の『ひと言・人・こと』から移行した記事は、20年前のちょうどその頃のもの。図書館のカウンター周りで静…

新聞の投稿に惹かれてリクエスト

二週間ばかり前のことです。北陸中日新聞の「発言」欄に一冊の本の紹介がありました。このほど刊行されたという能楽師・藪俊彦さんの写真集『能を楽しむ』 金沢の能楽の発展に寄与し、新たな可能性を追求してきた方の新刊。制作のお手伝いをされ、藪さんと楽…

ただ今、蔵書点検中

石川県内で1万世帯を超えて断水したニュースが全国放送で流れ、しかも、お隣のかほく市は5400世帯。北陸の冬、大雪は珍しいことではありませんが、寒波によるこれほどの漏水事故は初めて。石川県の「住み続けたい自治体」ランキング1位のかほく市でしたが、…

漆原宏さんのライフワーク

《『ひと言・人・こと』復活!》https://hitokoto2020.hatenablog.com/entry/2020/05/11/161624 これまでにも書きましたが、「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた小さな図書館、その後半の2001年3月31日~2005年4月30日までの4年と一ヵ月。そこ…

『母の友』の糸をたどってゆくと

あったらいいな~、ありますように~ 確かめたいことがあって、福音館書店の『母の友』1987年7月号を二階の押し入れへ探しに行った。スチール棚に古い順に並んでいる。友人が一年分を贈ってくれて それ以来、継続して購読していた~おかあさんとともに歩む雑…

四回目の図書館見学~わくわくバスツアー

外は猛吹雪、ガラス窓は凍てついた雪が貼りついて真っ白です。風雪、雷注意報に続き、大雪警報も出ています。停電している地域もあるらしい。昨日のうちにさしあたっての買い物をすませひと安心です。 一昨日は県立図書館見学バスツアー。津幡の図書館に集合…

子どもたちに絵本のよろこびを

11月2日、福音館書店元社長の松居直さんが96歳で亡くなられた。戦後の児童文学の発展に貢献、70年前はほとんど見られなかったという創作の名作絵本を世に送り出し、1956年4月に月刊「こどものとも」を創刊、日本の絵本出版に決定的な影響を与えた方。今一時…

じいじ様、どうしてますか?

私が「はてなブログ」を書き始めた理由。それはこれまでにも何度となく綴ったように、かつての小さな図書館の記録『ひと言・人・こと』が消滅しないように、との願いから。共に図書館を育てあった人たちの姿を残したいから。 ただその一心で、『小さな図書館…

石川県立図書館にて(その1)~ 体験すること、発見したこと

おぉ~県立図書館に畑があるとは!ニュースを見るまで知りませんでした。 5月に自分たちで植えた苗から、大きなおイモがどっさり。幼稚園児たち50人が大喜びでサツマイモ掘りです。畑の隣では絵本のよみきかせもあったらしい。 広さ100㎡、サツマイモの次は…

2022「いしかわ文化の日」は図書館からスタート☆

一週間前、友人と一緒に新石川県立図書館を訪ねました。その日はちょうど開館3ヵ月、日曜日とあって、館内はかなり混雑していました。これまでに35万人もの人が来館したそうです。 友人は初めて、私は二回目です。 ・・・・・ 一回目は今月5日の水曜日。オー…

岩井文庫の中に「銀の滴降る降るまはりに」

2003年は知里幸恵さんの生誕100年でした。そして昨日は…没後100年の命日でした。 今夜の名著は~銀の滴降る降るまわりに~ *** 23年前、知里幸恵さんのことを記した文があります。図書館が開館して三年目を迎えた平成10年の暮れのことです。津幡町文化協…

「小さな図書館」から出会いが生まれる

【商店街に「小さな図書館」誕生へ】 三日前、新聞の大きな見出し!に反応して、どきどき胸が高鳴った。 「商店街の小さな図書館」といえば、津幡町立図書館。。。 *** どういうこと???読み進めると、それは、金沢市の石引商店街で始まった図書館づく…

今夜の名著は~『アイヌ神謡集』~

100分de名著は私のお気に入りの番組のひとつ。司会の伊集院光さんの率直な人柄も好ましい。 さて、今夜は・・・と、新聞の番組欄を見ると、なんと!『アイヌ神謡集』(知里幸恵)です。 *** 今年は知里幸恵没後百年。中日新聞朝刊(8/30)の「この人」欄…

3つのお知らせ

「情報発信」は、小さな図書館でだいじにしていたこと!あれから歳月を経たというのに、相も変わらず、小さなブログ基地で「発信」を続ける自分です。ひとりでも多くの方に伝えられたらと願いつつ。 *** 昨日、封書で届いた二つのお知らせは、親しくして…

8月18日

今日は小さな図書館のメモリアルデー。私のひそかな祝日! 2020年のその日には「センス・オブ・ワンダー記念の日」(https://hitokoto2020.hatenablog.com/entry/2020/08/18/140013) 2021年には「メモリアルデーのできごと」(https://hitokoto2020.hatenab…

町家カフェでは出逢いがうまれる

久しぶりに!小さな図書館から発信していた《ひと言・人・こと》や読書会のことについて語る機会がありました。居心地のいい空間は、人の心を開放し、糸を手繰り寄せるように繋がっていくものなのですねぇ。 それは、昨日、金沢東山の《豆月》さんでのひとと…

統一”協会” ~元信者として~

7月15日の朝でした。たまたまつけたテレビ番組で、金沢大学の現役教授、仲正昌樹さんが旧統一教会の元信者として詳細を語る姿に、勇気ある女性のこと、寄贈された本のことを思い出したのでした。よく覚えていてくださいましたね!と喜んでくださって、多くの…

統一"協会”

~ 贈呈 ~ 自分の体験談が 津幡町内の方々の お役にたちますように 祈りをこめて 1996年8月6日 さかいゆきこ ~ ・ ~ ・ ~ 7月10日に小さな図書館が開館してまもなくのことでした。 本を寄贈してもいいでしょうかとやや遠慮がちにお申し出をいただいたの…

タンポポの綿毛

どんなに遅い時間になっても、休みの日にも、《ひと言・人・こと》を書き続けた20年前、図書館からの発信の原動力はなんだったろうと思う。朝から晩まで自由な時間がたっぷりあるのにね、今は。 ひどい戦争。温暖化に拍車をかけるどころか、ヒートアップ!地…

世界でたった一冊~手づくり図書館かるた

『広報つばた』5月号の表紙は、元気な鯉のぼりたちが青空を背景に元気いっぱい泳いでいます。表紙を開いたページのトップにあったのは「津幡かるた」完成のニュースでした。 監修/教育委員会生涯教育課、制作/町観光ボランティアガイド「津幡ふるさと探偵団…

お花見に誘われて

数日前、夫と訪れたときにはまだ八分咲きだった森本の北部公園、昨日はすっかり満開でした。 友人たちの発案で、前日にいきなり決まったお花見会。木陰にシートを広げて、四人で足を投げ出して美味しい玄米弁当をほおばっていたら薄ピンクの花びらがひらり~…

いま生きているということ

明日はゴミ収集日。小さなゴミ袋を出しに行ってふっと星を見上げていたら、谷川俊太郎さんの『生きる』があふれてきて、胸いっぱいになった。 この詩に出会ったのは20年前の第30回「出会いの夕べ」。 福井県三方町図書館の車いす司書さんの河原正実さんが語…

セレンディピティから生まれるもの

先日の夫の話は楽しげで、面白くて・・・ふわふわ夢のような話!!実現したらいいな~と信じたいきもちでいっぱいだけれど、、、かつての割烹着姿の研究者の方の件がちらっとよぎって…。 * * * ふと「セレンディピティ」という言葉を思い出しました。今は…

ある鍛金作家との出会い(その三)~足跡

自画自賛~と笑われそうだけれど『ひと言・人・こと』は図書館の検索カレンダーとしてなかなかすぐれものだと思う。たった四年間の情報発信に過ぎないが、知りたいことをキーワードで検索すると みごとにヒットすることがしばしばあって、その便利さに我なが…

ある鍛金作家との出会い(その二)~寄贈の本

図書館には、さまざまな寄贈本が届きます。政治や宗教の布教、特定の企業のPR資料等はお断りするのが一般的です。 自費出版物寄贈については、以下に該当する資料は受けつけることができないと明記している図書館もあります。 自分史、家系に関する著作 小説…

ある鍛金作家との出会い

「みかんの図書館」の山代温泉はある美術館主との出会いを思い出させてくれた。 これまでにいただいたお手紙を開いたり著書を読んだりして瞬く間に一週間が過ぎた。 高岡嘉久さん、大正14年8月18日お生まれの97歳。どうしていらっしゃるでしょうか。お元気で…

☆マークはないけれど

2002年8月2日のブログに、【M君が教えてくれたこと】を書きました。 Mさんのお陰で、秋山ちえ子さんの「談話室終了」の情報を知ったこと、その二年前の「大発見」についても自慢した記録です。(リンクすればいいのでしょうけれど、自信がなく…、よろしかっ…

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。