小さな図書館のものがたり

旧津幡町立図書館の2005年以前の記録です

「センス・オブ・ワンダーの図書館」と呼ばれていた旧津幡町立図書館。2001-2005年4月30日までの4年間、そこから発信していた日々の記録「ひと言・人・こと」を別サイトで再現。そこでは言い足りなかった記憶の記録が「小さな図書館のものがたり」です。経緯は初回記事にあります。

2021-01-01から1年間の記事一覧

だいじなことは…

昨夜は中秋の名月、十五夜の満月でしたねぇ。中日新聞朝刊第1面、、、尾山神社の上に、くっきり浮かぶお月さまの神秘的写真にくぎ付けになり、、、 商業地の地価下落、総裁選、アベノミクス検証、辺野古の土砂使用計画反対、、、 * * *28面には《風紋》。…

版画家からのことば

『石仏カレンダー』をじっと眺めていて、はっと気づいたことがある。 上段の版画絵ばかりに気をとられていたが、下段の2ヵ月の1.3ミリほどの【1~31】も手彫りの黒数字。 休日は赤数字に黒の囲みの2色刷りで、なんとも味わい深い。この12ヵ月の細やかな作業…

お地蔵さまが大好きな版画家

ふと思いたって、、、というより、かなりプレッシャーになっていた諸々の整理、涼しくなってきたこともあって、気合を入れて取り掛かった。 とにかく、積み重ねたままの資料や書籍、友人、知人、家族からの手紙類、保管、居場所を明らかにしよう。 さて、封…

桐生悠々の生き方

9月9日の中日新聞の社説は、翌日の10日が命日、金沢出身の新聞人、桐生悠々についてだった。 「生涯言論人であり続けた悠々は私たちの新聞にとって、進むべき「極北の星」のような存在です。《今日の新聞は全然その存在理由を失いつつある》悠々が最後に書き…

《でえげっさあ》の歌

9月9日の夕方だった。ふとテレビ(HAB)のスイッチを入れたら、地元のフォークグループ《でえげっさあ》のメンバーの川崎正美さん(66歳)! 小学校の教師として教壇に立つ傍ら、コンサート活動を続けてこられた。 「でえげっさあ」とは白山麓の方言で、「ど…

ヤツガシラに会いたくて

一昨日の中日朝刊13面の記事(島崎勝弘記者)にときめいた。 「ヤツガシラ おすそわけ~内高松の山本さん大豊作」ヤツガシラの畑で収穫したばかりの茎を持ってニコニコしている山本誠次さん(84歳)の写真。 「友人知人にプレゼントし喜ばれている」「おいし…

TTCとTTK

津幡町テニス協会は頭文字のTTK、国枝さんが練習を始めた(公財)吉田記念テニスセンターはTTC、一文字違いというのもなにかのご縁でしょうか。 2008年、2012年、2018年、ヴァン・ヴェール(仏語で緑の風)大会の遠征記録、担当役員が腕をふるってまとめてく…

車いすテニスの魅力

五輪に続き、コロナ感染拡大が懸念されたパラリンピック。祈る想いで観戦した。 パラリンピックのシンボルマークは、赤、青、緑の「スリーアギトス」。「アギト」はラテン語で「私は動く」、あきらめずに挑戦を続ける精神を表現しているそうだ。 * * * 国…

『山下すて短歌抄』に魅了されて

久しぶりに手にした、『山下すて短歌抄』しみじみ心に響きます。 ・・・・・・ 虫干しの着物の袖に大吉のみくじ小さくたたまれてあり 補聴器の使い始めの外出に傘にふる雪こまかな音す 巣燕がふらんす語にて喋りいる今日も楽しくやろうと思う 女の神がおはじ…

『山下すて短歌抄』のものがたり

藤平朝雄さんが初めて図書館を訪ねてくださったその日、B6判の小冊子をいただきました。 『山下すて短歌抄』(平成12年3月4日/心華社)(昭和61年~平成4年、206首) 平成11年の早春、この世を去られたすてさんの一周忌を迎えるにあたって、ご縁のあった藤平…

能登絶唱うたの旅

4月27日から火曜日の中日朝刊で連載していた『詩歌巡礼十二景~能登絶唱うたの旅』がこのほど終了。 執筆されたのは、能登半島広域観光協会相談役、県観光スペシャルガイドとして精力的にご活躍、2003年3月、『出会いの夕べ』のゲストとして講演してくださっ…

ある記者さんとの出会い~熊田千佳慕の世界

実は、27日のブログの「ある記者さんとの出会い」には、嬉しい続きがあるのです。 * * * 大阪の詩人・里みちこさんの「出会いの夕べ」から一年。ふと目にとまった「笑ってがん吹っ飛ばせ」の記事は、北村記者取材のハートフルな記事でした。 4月14日、そ…

魔法は誰でも持っている

昨年は《カラフルな魔女の物語~角野栄子85歳の鎌倉暮らし》昨夜は《カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし》 【ベッポのとりくみ】さんが、18日のブログのコメントで知らせてくださったので、ETV番組を無事、録画できました。 まど・みちおさん、…

ある記者さんとの出会い

よかった~、お元気なのですねぇ。 瀬戸内の島々へ本を届けた移動図書館船「ひまわり」の記事を探していて、懐かしいお名前を見つけました。朝日新聞大阪本社「ほがらか編集部」の記者さんだった北村哲朗さん。 他にも、小児がんを乗り越えた広島市の少女が…

「隠ぺい」の体質

ウィシュマ・サンダマリさん、スリランカ女性、33歳。スリランカで大学を卒業後、子どもたちに英語を教えていた時、日本人の生徒と出あい、日本の文化に興味を持って、4年前、日本語学校の留学生として来日したという。 去年8月から半年余りの間、名古屋出入…

元気に帰宅!

夜8時、大型バスが無事到着しました。校長先生、保護者のみなさんが迎える中、ジュニアたちが元気な姿を現しました。 津幡南中学校は、1回戦、2回戦と勝ち進んで、ベスト8。ベスト8に残った公立校は2校のみ、北信越としては初めての快挙だそうです。 津幡中…

晴れの舞台で!

来月12日までまん延防止延長となった。兼六園、金沢城公園、工芸館、美術館、歴史博物館など、公共施設がそろって休館している。 しかし、一律に休館でなく、予約によって、時間、人数の制限をするなど、なんらかの工夫で、開館が可能ではないかと思う。 そ…

メモリアルデーのできごと

8月18日、今日は小さな図書館のメモリアルデー。2001年に開催した《センス・オブ・ワンダー》上映記念日!ひそかな祝日、の一日。。。 ☆~全国中学生テニス選手権大会に~☆ 津幡中学校と津幡南中学校の三年生7人、二年生2人、一年生5人、「津幡ジュニアテニ…

Rの思い出

この一年余り、目の当たりにした香港、ミャンマーの惨状。市民たちの自由は残酷な形で奪われていった。武器も持たずに抵抗し、世界にあれほど訴え、助けを求めていたのに… 心痛むことが、世の中にはなんと多いことだろう。 *** そして、アフガニスタン。…

五輪が終わって思うこと

コロナ下で強行開催された第32回オリンピック。アスリートたちの夢の舞台を純粋には喜べなかった。 五輪の「請求書」は、国民である私たちに回ってくる。《政権には、このツケをを払ってもらわなければならない。政治家に責任をとらせる責任は私たち国民にあ…

出会いはつながって~

「これはね、十何年前、図書館でもらったタネ」 夏の花が咲き誇る玄関先。友人が指さしたのは、柱にからまって伸びているフウセンカズラ。かわいい緑の風船が、いくつも風に揺れていた。 夏の間、小さな図書館で育てて、利用者のみなさんにプレゼントしたタ…

「報道特集」で知ったほんとうのこと

卓球は男女ともに見応えがあったし、川井姉妹の活躍で津幡町は有名になった。 * * * 華やかな五輪報道が続く中、TBSの「報道特集」は衝撃的だった。 入手した内部告発資料によると、五輪のお弁当4000食廃棄というのは、23日の開会式一日分の数字。 一日10…

つぶやいたその人は!

二日続けて虹を見た。土砂降りの雨がさっとあがって、何ごともなかったかのように陽が射した夕方。 一日目は低いところにかかった虹。これまで見たことがなかった不思議な虹だ。 虹がよく見えるところまで回り道をして、かわいい虹に気がついてくれる人がい…

テニスコートで~フォークダンス♪

フォークダンス君まで廻るかそれだけが気掛かりだった遠き日のあり (三重・川越)藤井恵子 中日歌壇に投稿されていた一首に心を捉えられました。私たちの青春の一ページとみごとに重なるからでしょうか。 * * * フォークダンスといえば、20年も前の忘れ…

島々を回った図書館船

きもちが洗われるような、とってもステキなことが書いてあったのよ! 友人が知らせてくれたのは、朝日新聞「天声人語」(2021.7.17)の「ひまわり」のこと。 * * * 《桟橋に名曲「ドナウ川のさざなみ」が響くと、小学生らが駆け寄る。船内で本を選べるの…

紫蘇の香り

「ピンポ~ン」 朝6時半の訪問者は? ドアを開けると!マスク姿のFさんがにこにこしながら、大きなビニール袋を手に立っていた。袋の中には、畑で刈り取ってきたばかりのいい香りの赤紫蘇がいっぱい。 *** その前日、とあるスーパーで、梅干しを買った。…

《魂の番》

ずいぶん前のこと、洗面鏡台の扉の調整をしていた若者が、「チョウバンのネジが…」と言うのを耳にして、「あれ?チョウツガイなのに…」と気になったことがあった。 でも、もともとは、「蝶番」(ちょうつがい)だが、いつしか当て字の「丁番」(ちょうばん)…

夜更かし読書

眠る前には、不可欠の読書タイム。二回目の『52ヘルツのクジラたち』の世界に、ゆっくり、しみじみ、浸る。 似たような子がいた、、、痛ましい事件だった、、、 人間は弱い。弱さゆえに傷つく人たち、傷つけてしまう人たち、愛を求めるひとたち、一人ひとり…

2020東京五輪が始まった…

23日の夜は、「2020東京五輪」開会式。若くない友人たちの多く、もちろん夫も、遅い時間までとても起きてはいられないと早々に就寝。 開会式直前までゴタゴタ続き。7年かけた構想の成果は?私たちの税金はどのように使われた?私は冷めた気持ちで最後までお…

52ヘルツの声

もう何人かの人は回し読みしたらしい。昨日、ママ(町のテニス仲間からは、昔からこう呼ばれている)なら、一晩で読める!軽いよ!と、テニスコートで手にしたのは、今年度の本屋大賞第一位に選ばれた一冊、 『52ヘルツのクジラたち』(町田そのこ/2020.4.25…

旧津幡町立図書館の記録「ひと言・人・こと」はこちらです。